Excel。だからシマシマの設定はやるなっていったのにということを聞きまして。
<塗りつぶしと並び替え>
前回、並び替えをする時に合計行があると、それも含めて並び替えてしまうので、
範囲選択が必要ですよと書きましたが、職業訓練やら企業研修とか、
色んな方々とお話しする機会の中で、これまた、
Excelの御経験が少ない方が親切心からやったことが、
【余計な事】になってしまうケースがあるそうでして、
今回はそのケースと解決方法をご紹介しようと思います。
それでは、下記の表をご覧ください。
このように、表がありまして、今回は合計行を作ってはいないのですが、
それぞれの行がわかりやすいように、一行おきで、塗りつぶしをしている訳ですね。
罫線を引くよりも、一行おきにセルを塗りつぶすほうが、わかりやすいですよね。
折角の表なので、わかりやすくしたかったという気持ちが含まれての処理なのでしょうから、
素晴らしい処理だと思います。
ただ、お話に出てきた、問題点というのは、このシマシマなのです。
「だから、シマシマはやるなといったのに…」とその方はおっしゃられておりましたが、
なぜかというと、この表を使って並び替えをしたデータで使いたかったそうでして。
では、実際に合計を降順で並び替えを行ってみることにしましょう。
なんとなく、想像できている方もいると思いますが、
F3をクリックして、データタブの降順をクリックしましょう。
すると、どうなったのかというと…
想像通りだったでしょうか?
合計の降順で確かに並び替えは出来ましたが、セルを塗りつぶした、
書式もいっしょに移動しますから、一行おきのセルの塗りつぶしがおかしくなってしまって、
【シマシマ】ではなくなってしまいましたね。
その方、どうしたのかというと、いったんセルの塗りつぶしを解除したそうです。
しかも今回は、6件ですが、もっとデータ量は多かったそうですから、
それは大変だったでしょうね。
そして、親切心から折角、セルの塗りつぶしを行ったのにもかかわらず、
逆に余計なことになってしまった担当者さんも可哀そうなわけですね。
なので、一行おきの塗りつぶしは気を付けたほうがいいわけですね。
では、簡単にシマシマでも並び替える方法はないのでしょうか?
条件付き書式+MOD関数&ROW関数というテクニックもありますが、
初心者向けだとすると、テーブルを使う方法がいいのかもしれませんね。
では、テーブルにしてみましょう。
B3をクリックして、挿入タブのテーブルをクリックしましょう。
すると、テーブルの作成ダイアログボックスが表示されますので、OKボタンをクリックしましょう。
これで、テーブルになりました。
では、並び替えをしてみましょう。
F3の合計にある、フィルターの▼を使って、降順に並び替えをしてみましょう。
フィルターの降順を選択して、OKボタンをクリックしましょう。
このように、ストライプのシマシマは維持されたまま、並び替えが出来ましたね。
もし、会社にExcelの初心者さんがいた時には、教えてあげるといいですよね。