Excel。同じ列内の複数条件(OR条件)の平均値はDAVERAGE関数で算出します。
<DAVERAGE関数>
単一条件の平均値は「COUNTIF関数」をつかうと手早く算出することができますね。
そして、複数条件の平均値を算出するには「COUNTIFS関数」をつかうのですが、この複数条件というのは、AND条件であって、OR条件だとCOUNTIFS関数では算出することができません。
次の表を使って、確認していきます。
例えば、店舗名が新宿で、商品名がAセットの売上高の平均値ならば、COUNTIFS関数をつかえば算出することができます。
これは、店舗名と商品名という別々のフィールドの条件のAND条件であることがわかります。
では、店舗名が新宿と渋谷のみの平均値を算出しようとすると、COUNTIFS関数だと手早く算出することができません。
それならば、A1:F11をテーブルにして、抽出して集計行をつかって算出する方法もありますが、算出するまでの工程も多く、面倒な作業となってしまいます。
そこで、「DAVERAGE関数」をつかえば、手早くOR条件の平均値を算出することができます。
H6に設定した数式は、
=DAVERAGE(A1:F11,E1,H1:H3)
引数も確認しておきましょう。
最初の引数「データベース」には、見出し行も含めた「A1:F11」を設定します。
2つ目の引数「フィールド」は、算出させたいフィールド名を選択しますので、E1。
最後の引数は、「条件」です。条件は、「H1:H3」と設定します。
この条件を事前に用意する必要があります。
店舗名が、新宿と渋谷というようにしたい場合には、行方向に条件を設定する必要があります。
今回は、単一フィールド内の複数条件というOR条件での平均値でしたが、複雑な条件の場合にも、DAVERAGE関数をつかうと、手早く算出することができますので、試してみると、いいかもしれませんね。