Excel。条件付き書式で平均値以上のデータがある行全体を塗りつぶしたい。
<条件付き書式+AVERAGE関数>
Excelの条件付き書式は便利ですね。
さらに、ちょっとしたアレンジをすることで、色々対応することができます。
例えば、次のようにTotal値が平均以上だったら行全体を塗りつぶすとしたらどうしたらいいのでしょうか。
条件付き書式で用意されているものでは、次の2つが対応できません。
1つ目は、平均以上は用意されていない
上位/下位ルールには「平均より上」はありますが、「平均以上」は無いことがわかります。
2つ目は、セルが対象になっていて、行全体を塗りつぶす設定はない
そのため、数式を使った条件を設定する必要があるわけです。
それでは、設定していきます。
設定するA2:F11を範囲選択します。
ホームタブの条件付き書式にある「新しいルール」をクリックします。
新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。
ルールの種類から「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
次の数式を満たす場合に値を書式設定のボックスに次の数式を設定します。
=$F2>=average($F$2:$F$11)
あとは、書式ボタンをクリックして、塗りつぶしを設定したら、OKボタンをクリックして完成です。
それでは、設定した数式を確認しておきましょう。
「$F2」は、列を固定した複合参照にすることで、該当データのセルが含まれる行全体を書式設定の対象にすることができます。
「>=average($F$2:$F$11)」は、平均を算出するお馴染みのAVERAGE関数ですね。
ちなみに、今回のTotalの平均値は、163.7なので、塗りつぶしされている行は、きちんと対応していることがわかります。
最終行に、集計行を表示したくない場合には、このような方法をつかうことで、平均以上の場合に行全体を塗りつぶすことができます。