Excel。FIXED関数をつかえば、四捨五入とカンマ区切りが同時にできます。
<FIXED関数>
小数点第一位を表示する四捨五入。
そして、「,(カンマ)」をつかった三桁区切りを設定したい場合、ROUND関数をつかって、四捨五入をして、表示形式の三桁区切りのボタンをクリックすると、小数点が消えてしまいます。
これは、三桁区切りのカンマが、通貨スタイルによる原因です。
となると、ROUND関数をつかったあとに、表示形式を再度設定するかTEXT関数で表示形式を設定する必要があります。
そのため、単純な作業であっても、面倒な処理になってしまいます。
そこで、「FIXED関数」をつかってみると、四捨五入と三桁区切りを同時に設定することができます。
B1に「1234.56」という数値を入力しました。
この数値を、小数第二位を四捨五入して、小数点第一位を表示する。
そして、三桁区切りのカンマを整数に設定する。
この処理をしたいので、B3にFIXED関数をつかった数式を設定します。
=FIXED(B1,1,FALSE)
これで、完成しました。
それでは、FIXED関数の引数を確認します。
最初の引数は「数値」。
B1を設定します。
2つ目の引数は、「桁数」。
四捨五入後、何桁目までを表示するのかを指定します。
これは、ROUND関数と同じです。
今回は、小数第二位を四捨五入して、小数点第一位を表示するので、「1」としました。
小数点をカットするならば「0(ゼロ)」ですね。
最後の引数は、「桁区切り」です。
TRUEならば、三桁区切りのカンマは設定しない。
FALSEならば、三桁区切りのカンマを設定することができます。
なかなか、使えそうなFIXED関数ですが、数字文字列になってしまうので、左揃えになってしまいます。
なお、FIXED関数は、「フィックスト」と読みます。