Excel。データ間の差が一番大きな値の行全体を塗りつぶすには、どうするの。
<条件付き書式+MAX+ABS関数>
前年度と今年度の差がどのぐらいなのか、わかりやすい資料をつくりたい。
条件によって行全体を塗りつぶしたいので、条件付き書式をつかいます。
では、条件式をどのようにしたらいいのでしょうか。
D列の差というのは、プラスであろうが、マイナスであろうが、前年度と今年度の値が離れているものなので、単純に減算した結果というわけにはいきません。
=D2-C2
の結果だけで、条件付き書式の条件式では、対応することができません。
プラスとマイナスに関係なく、数値としての差を条件にしたいので、絶対値をつかえばいいわけです。
絶対値を求めるには、ABS関数をつかえばいいわけです。
では、条件付き書式を設定していきます。
A2:D6を範囲選択します。
ホームタブの条件付き書式にある、新しいルール をクリックします。
新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。
数式を使用して、書式設定するセルを決定 をクリックします。
条件式のボックスに
=max(abs($D$2:$D$6))=$D2
と数式を設定します。
あとは、書式ボタンをクリックして、塗りつぶしたい色を設定します。
これで、一番大きな差の行全体を塗りつぶすことができました。
設定した条件式を確認していきます。
=MAX(ABS($D$2:$D$6))=$D2
MAX関数は最大値を求める関数です。
MAX関数の引数にABS関数をつかっています。
このABS関数は、絶対値を求めることができる関数です。
ABS関数をつかって、D2:D6の絶対値を求めます。
MAX関数で絶対値にした、最大値を求めます。
その結果とD列のデータが合致していれば、差が一番大きいデータということがわかります。
また$D2と列固定の複合参照にすることで、行全体を塗りつぶしの対象にすることができます。