7/24/2024

Excel。データ間の差が一番大きな値の行全体を塗りつぶすには、どうするの。【Data Differences】

Excel。データ間の差が一番大きな値の行全体を塗りつぶすには、どうするの。

<条件付き書式+MAX+ABS関数>

前年度と今年度の差がどのぐらいなのか、わかりやすい資料をつくりたい。

条件によって行全体を塗りつぶしたいので、条件付き書式をつかいます。


では、条件式をどのようにしたらいいのでしょうか。 


D列の差というのは、プラスであろうが、マイナスであろうが、前年度と今年度の値が離れているものなので、単純に減算した結果というわけにはいきません。


=D2-C2


の結果だけで、条件付き書式の条件式では、対応することができません。


プラスとマイナスに関係なく、数値としての差を条件にしたいので、絶対値をつかえばいいわけです。


絶対値を求めるには、ABS関数をつかえばいいわけです。


では、条件付き書式を設定していきます。

A2:D6を範囲選択します。

ホームタブの条件付き書式にある、新しいルール をクリックします。


新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。


数式を使用して、書式設定するセルを決定 をクリックします。


条件式のボックスに

=max(abs($D$2:$D$6))=$D2

と数式を設定します。


あとは、書式ボタンをクリックして、塗りつぶしたい色を設定します。


これで、一番大きな差の行全体を塗りつぶすことができました。


設定した条件式を確認していきます。


=MAX(ABS($D$2:$D$6))=$D2


MAX関数は最大値を求める関数です。

MAX関数の引数にABS関数をつかっています。


このABS関数は、絶対値を求めることができる関数です。

ABS関数をつかって、D2:D6の絶対値を求めます。

MAX関数で絶対値にした、最大値を求めます。


その結果とD列のデータが合致していれば、差が一番大きいデータということがわかります。


また$D2と列固定の複合参照にすることで、行全体を塗りつぶしの対象にすることができます。