Excel。#DIV/0!エラーの確認には、参照元のトレースをつかってみよう
<絶対参照と参照元トレース>
構成比を算出した時に、#DIV/0!というエラーが発生することがあります。
この原因は、絶対参照を、常に使いたいセルに設定していないために発生するわけです。
どのセルが原因なのかを確認するために、参照元のトレースをつかって確認してみましょう。
今回用意した表です。
B6には、B2:B5の合計値が求められています。
すると#DIV/0!というエラーが表示されてしまいました。
この#DIV/0!というエラーは、「ゼロで除算している」というエラーです。
ゼロで除算した覚えはないのですが…
このぐらいの数式ならば、目視で確認することもできますが、ここで、数式タブにある「参照元のトレース」をつかうことで、視覚的に原因がわかります。
エラーが表示されている、C2をクリックして、数式タブの「参照元のトレース」をクリックしてみましょう。
すると、どこのセルをつかって、結果を求めているのかが、参照元を矢印で確認することができます。
本来は、B6をつかってくれないと困るのですが、B7をつかった数式になっていることがわかりました。
C3の数式は、
=B3/B7
となっていることでも確認することができますが、参照元トレースをつかうことで、より、視覚的に確認することができます。
確認出来たら、「トレース矢印の削除」をクリックすると矢印を非表示にすることができます。
B6を常に使いたいので、どのようにしたらいいのかというと、絶対参照をつかって、B6を固定した数式に修正します。
C2の数式を
=B2/$B$6
と設定しました。
B6のセルをクリックした後に、F4キーを押すと、絶対参照が設定された、$B$6 に変わります。
あとは、オートフィルで数式をコピーしてみると、#DIV/0!エラーは表示されず、構成比を求めることができました。