11/18/2024

Excel。#DIV/0!エラーの確認には、参照元のトレースをつかってみよう【trace】

Excel。#DIV/0!エラーの確認には、参照元のトレースをつかってみよう

<絶対参照と参照元トレース>

構成比を算出した時に、#DIV/0!というエラーが発生することがあります。


この原因は、絶対参照を、常に使いたいセルに設定していないために発生するわけです。


どのセルが原因なのかを確認するために、参照元のトレースをつかって確認してみましょう。


今回用意した表です。

参照元のトレース

B6には、B2:B5の合計値が求められています。

C2には、構成比。

つまり、鉛筆の合計が、全体の中で何パーセントを占めているのかを求めたいわけです。


C2に数式を設定します。


C2の数式は、=B2/B6として、オートフィルで数式をコピーしてみました。

すると#DIV/0!というエラーが表示されてしまいました。

この#DIV/0!というエラーは、「ゼロで除算している」というエラーです。


ゼロで除算した覚えはないのですが…


このぐらいの数式ならば、目視で確認することもできますが、ここで、数式タブにある「参照元のトレース」をつかうことで、視覚的に原因がわかります。


エラーが表示されている、C2をクリックして、数式タブの「参照元のトレース」をクリックしてみましょう。


すると、どこのセルをつかって、結果を求めているのかが、参照元を矢印で確認することができます。


本来は、B6をつかってくれないと困るのですが、B7をつかった数式になっていることがわかりました。


C3の数式は、

=B3/B7

となっていることでも確認することができますが、参照元トレースをつかうことで、より、視覚的に確認することができます。


確認出来たら、「トレース矢印の削除」をクリックすると矢印を非表示にすることができます。


B6を常に使いたいので、どのようにしたらいいのかというと、絶対参照をつかって、B6を固定した数式に修正します。

C2の数式を

=B2/$B$6

と設定しました。


B6のセルをクリックした後に、F4キーを押すと、絶対参照が設定された、$B$6 に変わります。


あとは、オートフィルで数式をコピーしてみると、#DIV/0!エラーは表示されず、構成比を求めることができました。