Excel。FILTER関数でOR条件の抽出条件の設定方法を確認します。
<FILTER関数>
FILTER関数をつかうことで、オートフィルターなどつかわなくても、該当するデータを抽出することが容易になりました。
次の表をつかって、FILTER関数のOR条件の設定方法を確認してみましょう。
抽出条件ですが、店舗名が本店と、地域は関西のデータを抽出したいとした場合、オートフィルターだけでは、対応することができません。
店舗名を本店で抽出した段階で、地域は、本店の関東のみしか表示されません。
つまり、地域の関西は抽出できないわけです。
そこで、オートフィルオプションをつかって、検索条件をつくり、それから抽出するわけで、面倒な工程を必要とします。
そのため、FILTER関数をつかうことで、「店舗名が本店と、地域は関西のデータを抽出したい」という高度な条件にも、手早く対応することができるというわけです。
F2にFILTER関数をつかった数式を設定しました。
F2に設定した数式は、
=FILTER(B2:D8,(C2:C8="関西")+(B2:B8="本店"),"")
FILTER関数は、スピル機能に対応した関数です。
設定するだけで、ゴーストが発生するので、オートフィルでの数式のコピーは不要です。
「店舗名が本店と、地域は関西のデータを抽出したい」
という抽出条件に合致していることが確認できます。
FITER関数だけで、高度な条件に対応したデータを抽出できたというわけです。
FILTER関数の引数を確認すると、
最初の引数は、「配列」。
今回は、A列を除いても対応できることを確認したかったので、B2:D8 と設定しました。
2つ目の引数、「含む」が、今回のポイントです。
OR条件の場合には、「+」をつかって、「含む」を増やすことができます。
なお、AND条件は、「*(アスタリスク)」をつかいます。
よって、2つの条件なので、(C2:C8="関西")+(B2:B8="本店") と設定しました。
3つ目の引数、「空の場合」は、条件に合致しないデータがあった場合ということなので、「””(ダブルコーテーション×2)」で空白としました。
オートフィルターで抽出条件が単純でない場合などには、FILTER関数をつかうといいかもしれませんね。