Excel。半角文字を全角に変換するのがJIS関数です。
<関数辞典:JIS関数>
JIS関数
読み方: ジス
分類: 文字列操作
JIS(文字列)
半角文字を全角に変換する
【Excel・Word・PowerPoint・Access】あなたの「困った」を解決!10年以上の経験が詰まった、現場の疑問から生まれた実践テクニック集。作業効率を劇的に上げるOffice活用術をお届けします。
名簿など索引をつくりたいとします。
そして、ア行の索引には、インデックスで「ア」というようにしたいのですが、濁音をどのようにしたらいいのか、困ることがあります。
次の名簿を見てみましょう。
D列には、
=LEFT(PHONETIC(B2),1)
という数式を設定して、オートフィルで数式をコピーしています。
=LEFT(PHONETIC(B2),1)
とすることで、フリガナの1文字目を表示することができます。
さて、ここで、D4には「ガ」と表示されています。
これだと、「カ」ではないので、「カ」として、まとめることができません。
どのようなことかというと、D列を昇順で並べ替えてみるとわかります。
そのため、並べ替えると、ガはカの後になってしまいます。
このような濁音や半濁音に対応するにはどのようにしたらいいのでしょうか。
=JIS(LEFT(ASC(PHONETIC(B2)),1))
これで、濁音・半濁音を除くことができます。
数式の仕組みはいたってシンプルです。
JIS関数は、半角を全角にする関数です。
LEFT関数は、文字列の左側から指定した文字数を抽出する関数です。
ASC関数は、全角を半角にする関数です。
PHONETIC関数は、文字情報のフリガナ情報を表示する関数です。
PHONETIC関数で抽出した文字列をASC関数で半角にします。
半角にすることで、「カ」と「゛」にわけることができます。
LEFT関数で、左から1文字目を抽出するので、半角の「カ」が抽出されます。
半角なので、全角に戻しますので、JIS関数をつかいます。
ただし、この方法には、注意点があります。
データベースにおいて、文字の揺らぎなどが原因で、抽出などに影響がでます。
データは半角で統一されているのか、全角で統一されているのか、確認修正するために、全角のJIS関数と半角のASC関数があります。
そのJIS関数とASC関数を紹介しております。
データ分析や集計をするとしても、セル内の文字が全角や半角がミックスされていると、手早く資料をつくることができません。
Excelには、セル内の文字を半角・全角で統一する関数があります。
それらの関数をつかうと、比較的手早く統一することができます。
A列は、「1-1ー1」と半角と全角がミックスの状態です。
ASC関数をつかうと、セル内の文字は半角で統一することができます。
D2の数式は、
=ASC(A2)
これで、D2のセル内の文字は半角で統一することができました。
なお、漢字や平仮名のように、半角がないものは、全角のままです。
全角で統一するには、JIS関数をつかうと、セル内の文字を全角で統一することができます。
D3の数式は、
=JIS(A3)
半角にするのが、ASC関数
全角にするのが、JIS関数
というのがExcelには用意されています。
今回は、ISPMT関数~KURT関数までをご紹介しております。
ISPMT関数
アイエスピーエムティー:イズ・ペイメント
元利均等返済における指定期間の利息を算出:Lotus1-2-3互換性維持
ISPMT(利率,期,期間,現在価値)
ISREF関数
イズリファレンス
対象がセル参照の場合にTRUEを返す
ISREF(テストの対象)
ISTEXT関数
イズテキスト
対象が文字列の場合にTRUEを返す
ISTEXT(テストの対象)
JIS関数
ジス
半角文字を全角に変換する
JIS(文字列)
KURT関数
カート
データセットの尖度(せんど)を算出
KURT(数値1,[数値2]…)