7/29/2013

Excel。あまりのMOD関数は有名だけど、割り算・掛け算の関数って何?


Excel。あまりのMOD関数は有名だけど、
割り算・掛け算の関数って何?

PRODUCT関数

QUOTIENT関数

条件付き書式+ROW関数+MOD関数を使うと、
一行おきに塗りつぶしができますよ。
と紹介したの時に、
「MODは余りを出す関数なのはわかったけど、割り算とか掛け算の関数ってあるのですか?」
と、ご質問がありました。

確かに、あまり使わないかもしれないけれど、
今回は、掛け算と割り算の関数をご紹介。

まずは、掛け算の関数。

PRODUCT関数。


計算したいところを範囲選択して出来上がりですね。簡単!
つぎは、割り算の関数。

QUOTIENT関数

(クォウシェントと読みます)

分子と分母になっておりますが、どっちがどっちかわからない時は、とりあえず入れてみましょう。
余談ですが、

MOD関数

も紹介しちゃいます。

こっちは、数値と除数。
ちょっと、知っておくと、確かに便利な関数ですね。

7/24/2013

Excel。引き算とIMSUB関数と文字型を数字型に簡単に変換する方法


Excel。引き算とIMSUB関数と
文字型を数字型に簡単に変換する方法

【文字型のセルに×1すると数字型に変わります。】

研修で、足し算をするときには、オートSUMボタン Σ の合計を選ぶと出来きますよ。
とお話をしますが、このSUM関数は、
合計を求める関数が正式でして、足し算をする関数ではないわけですね。

そこで、よく質問があるのが、「引き算はないんですか?」と聞かれますが、
引き算は、-(マイナス)を使うと引き算なわけです。
まぁ質問の意味は、「引き算の関数」という意味なので、
研修では、

引き算の関数は無い

ことを、お伝えしております。

ただ、SUM関数は、合計。総和なので、引くのであれば、
単純に、最初の数をそれ以外の合計(総和)で求めることが出来ます。

100-50-20を求める場合、

=B2-SUM(B3:B4)

という計算式。
つまり、最初の数字B2をB3:B4の合計で引けば、求めることができます。
こうすれば、一つずつ、マイナス記号を入れるよりかは、算出しやすいと思います。

で、これで終わっては…ということで、ちょっとした関数をご紹介。
複素数の差を求める関数である、IMSUB関数というのがあって、
これを使えば差を求めることが出来ることは出来ます。

使用上の注意点は、複数の引き算が出来ない事。
複素数の差を求める関数なので、引き算の関数ではありません。
あと算出されたものが、文字列で算出されます。
それでは、

IMSUB関数

をご紹介。

複素数1と複素数2のそれぞれに、計算させたいセルを入力します。

そうすると、算出されますが、文字列で結果が出ちゃうのです。

文字列を数字に変換したいですよね。じゃないと困ることもあるかと。
そこで、ワンポイントなのですが、

1を掛けると数字になる特性

があります。
ですので、この数式をアレンジして、

=IMSUB(B2,B3)*1

とすると、

文字型が数字型に変えることができますので、ちょっと覚えておくといいでしょう。

7/20/2013

Excel。データの中で、どれが一番多いのか?最頻値


Excel。データの中で、どれが一番多いのか?最頻値

【MODE.SNGL関数】

研修先で、どの年齢の方が多いのか、わかる方法ってないですか?
と聞かれまして、

それじゃということで、

MODE.SNGL関数

をご紹介しました。

Excel2010は、MODE.SNGL関数ですが、
それ以前は、MODE関数を使用します。

このMODE.SNGL関数は、”最頻値”を求める関数です。
使い方はとても簡単。

下記のような表があったとします。

それでは、算出してみましょう。

E5をクリックして、MODE.SNGL関数を選びます。

あとは、数値1に、C3:C17を範囲選択して、OKをしたら、

完成!

ただ、使い勝手がイマイチ。
これ数値じゃないとダメなんですね。
文字だとNG。
さらに同数だと、最初に登場したほうをピックアップしてきますので、
ピボットテーブルを使用したほうが、結果的には効率がいいかと思いますね。

7/17/2013

Excel。B/S(貸借対照表)をグラフで作ってみよう!


Excel。B/S(貸借対照表)をグラフで作ってみよう!

決算シーズンという事もあって、アレコレ資料を作っている方もいると思いますが、
簡単なんのに、会計ソフト任せにしている方も多いようなので、
今回は、B/S(貸借対照表)のグラフを作成してみましょう。

それも2タイプ。
パーセントで出すだけでは、全体のパイがわかりにくいので、
金額でもグラフを出すのがいいでしょう。

なお、データは、通常会計ソフトで、各勘定科目の合算が出来ているので、
それを転記してきたものとして作成していきます。

集計した資料を作成してから分析を開始します。
よく、集計を分析と勘違いしている方を多くみかけますし、
グラフも作成しただけでは、分析ではありません。

あくまでも、集計した数字を、

【視覚的に見やすくしたもの】。

にすぎません。
ただ、分析へ向けての第一歩としては大切な資料ですので、作れるようにしておきましょう。
では、下記のようなデータがあったとします。

前期と当期それぞれの、グラフを作成していきましょう。
まず、B/Sの表としてはこれでいいのですが、
このままでは、作りたいグラフを作成することがむずかしいので、
項目と金額をまとめた【グラフ用の表】を作成します。

Excelのグラフ。もう少し、高度なグラフを作成できるようになるといいのですが。
さて、これを基にして、100%積み上げ縦棒を作成していきます。範囲は、H2:J7です。
挿入タブ⇒グラフ⇒縦棒⇒2-D縦棒の100%積み上げ縦棒

意味不明なグラフが作成されてきますが、
このグラフを修正していきます。
まずは、グラフツールのデザインタブのデータ。
行/列の切り替えをクリックして、行/列を入れ替えます。
数字がないところは、グラフには全く反映されないので、
数字がある項目だけが表示されています。

これだと、並びがバラバラで、B/Sグラフになっていないので、修正を続けていきましょう。
グラフツールのデザインタブのデータ。データの選択をクリックします。

凡例項目を上下ボタンを使って並び替えていきます。

グラフはこのように変化しますが、
ここで、資産と負債と純資産を別々の色調に合わせたほうがわかりやすくなりますので、
色を修正していきます。

細かいところを修正していきます。
まずは、凡例と、横(項目)軸を削除しましょう。
そのあと、棒グラフを太くしていきますので、どのデータでもいいのでクリックして、
グラフツールのレイアウト。現在の選択範囲⇒選択対象の書式設定をクリックします。

系列のオプションの、要素の間隔をなしにします。
そうすると、グラフが太くなりました。これも知らない方が多いようですね。

ただ、これでは、何が何のデータかわかりませんので、金額と項目名を表示してきましょう。
グラフツールのレイアウト。ラベル⇒データラベル⇒その他のデータラベルをクリックします。

系列名・値にチェックを付けて、区切り文字をスペースにします。
これをすべての項目で繰り返します。

まずは、前期が完成しました。これを当期も繰り返します。
完成したグラフをコピーして、データ範囲を修正するのもいいですね。

グラフタイトルをいれてみるのもいいでしょう。
このグラフは構成比率を視覚的に確認するのにはいいのですが、
前年比をする場合、100%という比率なため、分かりにくい側面があります。
分析は色々なデータから推測していくわけなので、今度は、金額ベースで作成してみましょう。

完成したグラフをコピーします。
そして、グラフの種類を、2-Dの積み上げグラフに変更します。
これだけですが、グラフの意味が変わってきます。
ここでポイントになるのは、縦(値)軸の数字を両グラフとも同じにする必要があります。
そうしないと、比較することができませんね。これはグラフ作成で注意すべきことの1つです。

こうすると、前期よりかは、会社の規模は当期のほうが大きくなっていますが、
純資産は減っています。
これって、会社としていい状況なのでしょうか?

7/14/2013

Excel。折れ線グラフを交点0からスタートさせるには?


Excel。折れ線グラフを交点0からスタートさせるには?

先日、ご質問があったものの中から、
確かに、そうしたいよね。というのがありまして、
その中から、
今回は、

折れ線グラフを、0から描く方法

をご紹介します。

下記のようなデータがあったとします。

これは、ABC分析を求めた表ですが。
こちらの作り方は、別の機会に回すとして、
パレート図を作るときに、累計構成比を折れ線グラフで描くわけですが、
今回は、0からグラフを書く方法のみをご紹介としますので、
パレート図の作り方もどこかで、ご紹介します。


では、作成していきましょう。
C4:C19とG4:G19を範囲して、マーカー付折れ線グラフを作成します。

下記のグラフが完成しますが、

スタートを、0.0%から描きたい

のが今回のリクエスト。

ということで、修正をしていきましょう。

軸の主横軸のその他主横軸オプションを選択します。
軸オプションの軸位置を目盛に変更します。

そうすると、下記のようにグラフが変更されます。

ただ、縦軸には付きましたが、0の交点からはスタートしておりません。
これは、最初のデータのビターチョコレートが、24.6%なので、
0からスタートすることができません。

そこで、データの範囲をアレンジしましょう。

デザインタブのデータの”データの選択”をクリックします。
累積構成比を選んで、編集ボタンをクリックします。


系列値を修正します。
=ABC分析_完成!$G$5:$G$19

=ABC分析_完成!$G$4:$G$19
と修正します。$G$5を$G$4に変更しただけです。
要するに見出しをデータに含めてただけです。
折れ線グラフは、数値を描いているものなので、
文字を範囲にいれると、0(ゼロ)と判断する特性を使用します。

これで、交点0から描き始めることが出来ました。
あとは、縦軸がパーセント表示でなくなってしまったので、修正をします。
また、縦軸の数字が100%を超過するのはおかしいので、一緒に修正をします。
縦(値)軸を選択して、書式設定を使っていきます。

軸のオプションの最大値を固定にして1.0。
ついでに目盛間隔も固定の0.2にしてみます。
次に、表示形式を選択して、パーセンテージを分類から選びましょう。

これで、完成です。

ちょっと、知っておくと便利な技ですね。

7/10/2013

Excel。グラフで近似曲線を作ってみよう。


Excel。グラフで近似曲線を作ってみよう。

Excelを使って、分析をすることって結構あると思うんですね。
最近は、Excelの講座でもピボットテーブルをはじめ、
分析の機能紹介を講義に含めてほしいというリクエストもあったりします。

そこで、先日リクエストがあった、
【近似曲線】を作ってみようと思います。
この【近似曲線】は、

MOSのExcel2010上級資格の範囲

でもあるんですよ。

まず、下記のようなデータがあります。

まずは、このデータから、散布図を作成してみましょう。
B2:C17を範囲選択して、挿入タブの散布図を選択します。

そうすると、

わかりやすいように、メモリ軸を100~350に変更してみます。

軸のオプションダイアログボックスを出して、最小値を100。最大値を350で設定

それでは、本題の近似曲線を追加してみましょう。
グラフを選択して、グラフツールのレイアウトタブにある近似曲線の中にある。
【その他の近似曲線】を選択して、

近似曲線の書式設定ダイアログボックスを出します。

線形近似を選択して、
グラフに数式を表示するとグラフにR-2乗値を表示するにチェックを付けます。

近似曲線は、はいりましたが、
グラフとしては、見栄えがイマイチなので、クリンアップしてみましょう。

R2が0.7871ということなので、決定係数が1に近いので、
実データから当てはまりの良い、良好な近似式だといえます。
一応目安ですが、


7/07/2013

Excel。上位データを集計行を使わないで判別する方法 IF+PERCENTILE.INC関数


Excel。上位データを集計行を使わないで判別する方法
IF+PERCENTILE.INC関数

下記のような第一四半期売上報告があって、
各店舗が、全体の中で上位30%以内あるのかないのかを、
判断したい時に、いろんなやり方がありますが、
今回は、

合計行が無くても算出できる方法

をご紹介。

一番下に合計行を設けてしまえば、確かに楽ですが、行数が多い場合、
例えば、印刷した時に、2ページ以上になるケースで使用するといいでしょう。

ということで、

全体のうち、売上構成率が上位30%以内の店舗

をわかるようにしたいので、

F列に上位30%を設けます。
改めて、目的は、
このF列に、上位30%以上なら○、そうでなければ空白として、わかりやすくする。
ということ。

F4をクリックして、IF関数を挿入していきます。

まず論理式を入れる前に、
真の場合には、”○”を、
偽の場合には、””(空白)を事前に入れておきましょう。

IF関数の論理式が長くなる場合などは、
先に真・偽を設定しておくといいでしょう。
ただ、この真・偽にも関数をネストする場合には、どちらが先でも構いません。

論理式にもどりまして、設定していきましょう。

今回使用する関数は、

PERCENTILE.INC関数

を使用します。
この関数はExcel2010から登場した関数で、
それより前のバージョンでは、PERCENTILE関数を使用します。
ちなみに、読み方は、パーセンタイル.(インク)です。

配列には、$E$4:$E$12を設定します。
率には、0.7を設定します。上位30%なので、下からの位置で70%ですので、0.7を設定
ここで、OKを押してもらっても構いませんが、まだ数式は完成していませんね。
このあと、数式バーを修正します。

=IF(PERCENTILE.INC($E$4:$E$12,0.7)<=E4,"○","")

つまり、E4と比べないといけませんので、<=E4と入力します。
そのあとは、オートフィルで連続コピーして完成ですね。

心配な方は、別なセルに、
=PERCENTILE.INC($E$4:$E$12,0.7)
を、算出してみましょう。
今回は、17,300が算出されます。