Excel。VLOOKUP関数を改めて、勉強してみよう。基本編
VLOOKUP関数でシート内にリストがある
初心者さんのExcel講座でも、派遣会社さんのスキルチェックでも、職業訓練のExcel講座でも、どこでも、おなじみのスキルとして紹介されているVLOOKUP関数。
入力ミスを防ぐためにも、また作業効率をアップするためにも、
知っているといい関数なのですが、ちょっと苦手・ちょっとわかりにくい。
という声もよく聞きますので、
今回は、VLOOKUP関数を使って求めるセルとデータの範囲(リスト)がある、
VLOOKUP関数の入り口ともいえる、基本的な動きを基本編として、ご紹介していきましょう。
まずは、下記のようなシートがあります。
B3に商品コードを入力すると、C3にE2:F8の範囲あるデータから、
商品名を検索して表示するというのが、VLOOKUP関数の動きです。
講座の時も必ずお話しすることなのですが、VLOOKUP関数をと身構えてしまって、
算出したいセルでないところをアクティブにしたまま、
VLOOKUP関数を作ってしまう方がいらっしゃいます。
特に初心者の方に多く見られる傾向ですので、あわてないで、
算出するセルはココだな。と確認してから、作っていきましょう。
まず、B3にS01とサンプルでいいので、入力しておきます。これが非常に大切です。
次に、C3をクリックします。
そして、fxの関数挿入ボタンをクリックして、
関数挿入ダイアログボックスを表示します。
そして、VLOOKUP関数ダイアログボックスを表示しましょう。
最初に検索値から説明していきます。
この検索値…。VLOOKUP関数に慣れていないと、
いったい何のことなのか全く理解できないものの一つですね。
この検索値というのは、この後に設定する範囲の中から、検索するもののことです。
コンビニエンスストアにあるPOSレジをイメージすると、わかりやすくなるかもしれませんね。
レジで、商品のバーコードを、ピッってやると、レジの液晶パネルに、
商品名と値段が表示されますよね。
それとVLOOKUP関数は同じ動きなわけです。
最初に、商品のバーコードをピッとするわけですから、
今回表で、最初にアクションするのは、”商品コードを入力”するわけですね。
つまり、検索値は、B3。ですね。
続いて、範囲を説明します。
範囲は、簡単に言ってしまえば、リスト。
データのことですね。商品リストなどが該当します。
検索値を元にして、検索する先をExcelに教えてあげるわけですね。
ポイントですが、商品名だけを範囲にしてはいけません。
商品コードを検索して、商品名を探すわけです。
ですので、この範囲は、リストのデータを範囲選択していきます。
2行目の見出し行を含めても構いませんが、データのところだけを選択していきましょう。
範囲は、E3:F8を範囲選択します。
今回はこのままでもいいのですが、見積書や請求書など、
このVLOOKUP関数をオートフィルを使って下に数式を連続コピーしていくと、
この範囲も連動して、ずれてしますので、基本的にExcelでの関数の範囲は、
絶対参照を設定しておきましょう。
ですので、範囲は、$E$3:$F$8
絶対参照は、E3:F8を範囲選択した直後にF4キーを押すと、“$“が自動的に設定されます。
3番目は、列番号。これもわかりにくいと言われている箇所ですね。
この列番号は、正確には、範囲で選んだデータ(リスト)の中で、
左から何列目のデータを
参照すればいいの?ということなのです。つまり、範囲で選択したデータの列は、商品コードと商品名で、
そのうち、商品名を今回は参照したいので、左から2列目なので、
列番号は 2 と入力します。
よくここで、A列だから1。B列だから2。というように思っている人がいますが、
”範囲の中”ですので、気を付けましょう。
最後は、検索方法。
これは、近似値ならTURE。完全一致ならFALSE。のどちらかを入力します。
今回は商品コードと商品名を完全一致したいわけですから、FALSEと入力します。
FALSEではなく、数字の0でもOKです。
なお、よくテキストに省略してもいいようなことを書いてあるものもありますが、修正をした際に、
入力されていないためエラーになることがありますので、
基本的に省略しないで、FALSEと入力することをお勧めします。
あとは、OKボタンをクリックしてみましょう。
すると、C3にリンゴと表示されましたね。商品コードをリスト内の別のコードにしてみましょう。
商品名も自動的に変わったのが確認できましたね。
これが、
VLOOKUP関数の基本の基本の作り方です。
今回は、基本の基本でしたので、次回は、見積書をサンプルにして、範囲が別のシートにある場合の紹介をしていきます。