7/02/2014

Excel。DELTA関数を使って、振分伝票入力の借方と貸方の金額チェックする技を紹介


Excel。DELTA関数を使って、
振分伝票入力の借方と貸方の金額チェックする技を紹介

DELTA関数

前回、ご紹介したDELTA関数。
この関数は、2つの数値を比べてチェックすることができる関数でした。
使い方の詳細は、前回を参照して頂くとして、

今回はこのDELTA関数を使用して、振分伝票の借方貸方の金額が合致しているのか?
というチェックで使用してみたいと思います。

この内容は、仕事でつかえるExcel講座や、関数講座などでも紹介したことがありますし、
会計担当者さんにマンツーマンで講義した時にも紹介したものです。

では、下記のような振分伝票のように作った、Excelファイルがあります。

借方金額の合計が貸方金額と合致している必要がありますね。
双方の合計を出してそれをチェックしてもいいのですが、
今回は、F3に合致しているかいないかの判定をさせたいと思います。

そこで登場するのが、前回ご紹介したDELTA関数という訳です。

それでは、F3をクリックして、関数の挿入ダイアログボックスを表示させて、
DELTA関数のダイアログボックスを表示させましょう。

数値1には、貸方金額の合計を求めたいので、SUM関数をネストしていきますので、
数値1のボックスにカーソルがあることを確認したら、名前ボックス▼をクリックして、
SUM関数のダイアログボックスを表示していきます。


SUM関数のダイアログボックスが表示されてきましたら、合計範囲が違っていますので、
数値1の範囲を修正していきましょう。

今回は、借方金額の合計を算出させたい訳なので、範囲は、C3:C6となりますね。
そして、ここがポイントになるのですが、
このSUM関数のダイアログボックスのOKボタンをクリックしてしまうと、
まだDELTA関数そのものは、作成中なので、エラーになってしまいますね。

ですので、必ず数式バーのDELTAという文字をクリックして、
DELTA関数のダイアログボックスに戻りましょう。

続いて、数値2のボックスをクリックしましょう。
数値2には、数値1の値と比べる値。すなわち、E3ですね。

そして、OKボタンをクリックすると、F3には0(ゼロ)すなわち、
合致していないということが判定されました。

しかし、合致する・しないが、0か1かで表示されてもわかりませんので、
前回同様にIF関数を使用して、
0だったら合致しない。1ならば合致するという文字を表示できるように修正してみましょう。

前回は、一度削除してIF関数から作成していきましたが、
今回は、このF3の数式をコピーして、
直接IF関数のダイアログボックスに貼り付けていきたいと思います。

まず、F3をクリックして、数式バーにカーソルを表示させて、イコールを除いた文字

DELTA(SUM(C3:C6),E3)

を範囲選択して、Ctrl+C。あるいは、コピーボタンを使ってもいいので、コピーします。

その後、F3を何もない状態にしますので、DELなどで削除しておきましょう。
F3に今度は、IF関数のダイアログボックスを表示させましょう。

表示されましたら、論理式のボックスをクリックして、Ctrl+V。
あるいは、貼り付けボタンで
DELTA(SUM(C3:C6),E3)を挿入していきます。


DELTA(SUM(C3:C6),E3)に=1を追加して、
論理式を、DELTA(SUM(C3:C6),E3)=1 とします。
真の場合は、合致
偽の場合は、合致してない
と入力をして、OKボタンをクリックしましょう。

そうすると、F3には、合致しないという文字が表示されましたね。

確かに、合致していませんね。それでは、貸方金額を、35000に変えてみましょう。
すると、今度は、合致と表示されましたね。

このように、2つの数値が同じかどうかを、チェックするのに使うとなかなか、
面白い関数ですので、

DELTA関数

を使ってみてはどうでしょうか?