Excel。プロットエリアを塗り分けた集合縦棒グラフをつくってみる
<プロットエリア塗り分け縦棒グラフ>
せっかく、文字データをわかりやすいように、グラフ化するわけですから、ちょっと手間暇をかけてみると、いつもの集合縦棒グラフも見栄えをよくすることができます。そこで、今回は、プロットエリアを平均値で塗り分けした集合縦棒グラフを作っていきましょう。
図形の四角形をつかって、塗り分けするというアイディアもあるのでしょうけど、数値がかわると連動しませんし、綺麗ではありません。
Excelのグラフは、表を基にして作成しますので、次のような表を用意することで、プロットエリア塗り分け縦棒グラフを作ることができます。
C列はB列の売上高の平均値を算出しています。AVERAGE関数を使えば簡単ですね。
D列の差分ですが、売上高の最高値が904なので、縦軸の上限を1000として設定しました。
平均値で塗り分けをするので、1000-平均値で差分を算出しています。
これで準備完了ですので、グラフを作っていきましょう。
A1:D5を範囲選択して、挿入タブの「すべてのグラフを表示」をクリックします。
グラフの挿入ダイアログボックスが表示されますので、「すべてのグラフ」タブに切り替え「組み合わせ」をクリックします。
平均値を先に、第2軸にチェックマークを入れてから、グラフの種類を「積み上げ面」に設定します。
同じように、差分も、先に第2軸にチェックマークを入れてから、グラフの種類を「積み上げ面」に設定します。
設定完了後にOKボタンをクリックします。
グラフが挿入されましたので、修正をしていきます。
今回は、グラフタイトルは削除しておきます。第1縦軸と第2縦軸とも1000を上限として設定しておきます。
なお、説明しやすいように、グラフ自体を大きくしております。
プロットエリアを塗りつぶすために第2軸に積み上げ面グラフを設定したものの、両端が塗りつぶされていませんので、修正していきます。
そのためには、隠れている、第2横軸を表示する必要があります。
グラフを選択して、「グラフのデザイン」タブの「グラフ要素を追加」から軸にある「第2横軸」をクリックします。
グラフはとんでもないことになっていますが、気にせずに作業を続行していきます。
表示した第2横軸を修正していきます。
グラフの「書式」タブのグラフ要素が「第2軸横(項目)軸」として、選択対象の書式設定をクリックして、軸の書式設定作業ウィンドウを表示します。
軸のオプションの「軸位置」を「目盛」に変更します。
これで、両端に広がります。
続けて、第2縦軸をクリックします。
念のために、グラフ要素が「第2軸縦(値)軸」と変わっていることを確認します。
軸の書式設定作業ウィンドウの軸のオプションにある、「横軸との交点」を「自動」に変更します。
すると、グラフが次のように変わりました。
あとは第2軸が不要なので、消す作業をしていきます。
第2縦軸をクリックして、DELキーで削除することができます。
第2横軸は、DELキーで削除することができませんので、非表示にする作業をします。
グラフ要素を「第2軸横(項目)軸」にして、選択対象の書式設定をクリックして、軸の書式設定作業ウィンドウを表示します。
目盛の「目盛の種類」を「なし」に設定します。
ラベルの「ラベルの位置」も「なし」に設定します。
これで完成しました。
あとは、フォントサイズを変更や、塗りつぶしの色を調整して完成です。
このように、アイディアで色々なアレンジをグラフに追加することができます。