10/25/2019

Excel。年代別で傾向や特徴をわかりやすくする表にまとめてみよう。度数分布表【Frequency distribution table】

Excel。年代別で傾向や特徴をわかりやすくする表にまとめてみよう。度数分布表

<COUNTIFS関数・FREQUENCY関数>

アンケート結果をただ、表にしただけでは、単なる文字データであって、もったいないので、カテゴリー別ごとに集計するとわかりやすくなります。

そこで、今回は、次のような文字データをまとめる作業をしていきます。

50件のデータです。性別・年齢・購入数だけのデータの集まりだけです。

そこで今回は、年代別で何名いるのかを把握していきます。
集計表を用意します。

F列は、年代の区切りの始めの数値を入力しておきます。

G列は、年代の区切りの終わりの数値を入力してありますが、書式形式を使って、数値の前に「~」を表示させています。

"~"G/標準 という表示形式のユーザー定義を設定しています。

H列は、最初はCOUNTIFS関数を使ってケースを紹介します。
I列は、FREQUENCY関数を使ったらどうなるのか、確認するための列です。

H2に10代の人数をCOUNTIFS関数で算出していきますが、引数で何度も、C2:C51を範囲選択する必要があり、煩雑になりますし、面倒なので、C2:C51に名前の定義で名前を設定すると便利です。

今回は、『年齢値』という名前を設定しておきます。

それを踏まえたうえで、数式を作っていきます。

H2をクリックして、COUNTIFS関数ダイアログボックスを表示します。

検索条件範囲1には、「年齢値」
検索条件1には、”>=”&F2
条件で比較演算子とセル番地を組み合わせて使うときには、比較演算子をダブルコーテーションで囲む必要があります。

そして、セル番地を「&」を使って結合します。

検索条件範囲2には、「年齢値」
検索条件2には、”<=”&G2
OKボタンをクリックして、オートフィルを使って数式をコピーしましょう。

H2の数式は、
=COUNTIFS(年齢値,">="&F2,年齢値,"<="&G2)
こんな簡単な数式を使うだけでも、10代が少ないとか、色々見えてきますね。

【COUNTIFS関数よりもFREQUENCY関数が便利】

算出するのに、COUNTIFS関数で十分なのですが、今回のような「度数」を算出するのに、便利な関数があります。

それが、FREQUENCY関数です。

ただ、配列関数で作る必要がありますので、ダイアログボックスで作成すると、面倒なので、今回は、直接数式を入力して作る方が楽かと思います。

最初に、算出したい箇所を範囲選択します。

=FREQUENCY(年齢値,G2:G8)
と入力したら、通常Enterキーで数式を確定しますが、配列関数で算出させるので、Ctrl+Shift+Enterで数式を確定します。

=FREQUENCY(年齢値,G2:G8) という数式の前後に、配列関数を意味する、「{ }」が付きました。

算出結果をみれば、COUNTIFS関数と同じ結果になっているのが確認できます。

FREQUENCY関数は、度数分布を算出する関数です。

FREQUENCY(データ配列,区分配列) という2つの引数を設定するだけなので、覚えておくと便利な関数ですね。

ただ、配列関数で算出する点を忘れないようにしましょう。