5/26/2022

Excel。EXPAND関数をつかえば、表からのセル参照を手早く設定できます。【EXPAND】

Excel。EXPAND関数をつかえば、表からのセル参照を手早く設定できます。

<EXPAND関数>

2022年3月に追加された、「EXPAND関数」。

新しく加わった14個の関数の中で、イマイチという感じもしますが、大きな表を基にしたセル参照などでは、使い勝手がいい関数といえます。


EXPAND関数の基本情報から確認しておきます。

EXPAND関数

読み方: エクスパンド

分類: 検索/行列

引数は、

EXPAND(array,rows,[columns],[pad_with])

配列を指定した行数列数に展開または埋め込むことができます。

1番目の引数「array」は、配列。範囲のことですね。

2番目の引数「rows」は、行

3番目の引数「columns」は、列

4番目の引数「pad_with」は、埋め込みに使用する値


説明用に次の表を用意しました。


A9には、EXPAND関数をつかった数式を設定しました。

=EXPAND(A2:C5,,)


この関数も「スピル機能」が動くので、自動的に数式が拡張されます。

設定すると、A2:C5までの値を参照して表示してくれます。


C2:C5にデータを入力してみます。


「=セル番地」のセル参照のように、数値が表示されました。


さて、ここからがEXPAND関数の本領発揮。

D2:E5までも同じように、セル参照をするとしたら、「=C2」のようなセル参照の数式をオートフィルでコピーするはずです。


ただ、表が大きな場合、オートフィルで数式をコピーする作業は単純ではありますが、面倒です。


そこで、A9に設定した、EXPAND関数を次のように修正してみます。


=EXPAND(A2:E5,,)


C5をE5に修正しただけで、自動的にセル参照が拡張することができました。


もっと便利な使い方がありそうなので、色々探ってみると面白い関数なのかもしれませんね。