Excel。EXPAND関数をつかえば、表からのセル参照を手早く設定できます。
<EXPAND関数>
2022年3月に追加された、「EXPAND関数」。
新しく加わった14個の関数の中で、イマイチという感じもしますが、大きな表を基にしたセル参照などでは、使い勝手がいい関数といえます。
EXPAND関数の基本情報から確認しておきます。
EXPAND関数
読み方: エクスパンド
分類: 検索/行列
引数は、
EXPAND(array,rows,[columns],[pad_with])
配列を指定した行数列数に展開または埋め込むことができます。
1番目の引数「array」は、配列。範囲のことですね。
2番目の引数「rows」は、行
3番目の引数「columns」は、列
4番目の引数「pad_with」は、埋め込みに使用する値
説明用に次の表を用意しました。
A9には、EXPAND関数をつかった数式を設定しました。
=EXPAND(A2:C5,,)
この関数も「スピル機能」が動くので、自動的に数式が拡張されます。
設定すると、A2:C5までの値を参照して表示してくれます。
C2:C5にデータを入力してみます。
「=セル番地」のセル参照のように、数値が表示されました。
さて、ここからがEXPAND関数の本領発揮。
D2:E5までも同じように、セル参照をするとしたら、「=C2」のようなセル参照の数式をオートフィルでコピーするはずです。
ただ、表が大きな場合、オートフィルで数式をコピーする作業は単純ではありますが、面倒です。
そこで、A9に設定した、EXPAND関数を次のように修正してみます。
=EXPAND(A2:E5,,)
C5をE5に修正しただけで、自動的にセル参照が拡張することができました。
もっと便利な使い方がありそうなので、色々探ってみると面白い関数なのかもしれませんね。