7/18/2016

Excel。Graph。合格ラインがわかるように棒グラフと積み上げ面グラフで表現してみる


Excel。合格ラインがわかるように棒グラフと積み上げ面グラフで表現してみる

<棒グラフ+積み上げ面グラフ>


多くの方に見ていただいている、棒グラフ+折れ線グラフを使った、
2015年3月5日に投稿した

【Excel。Graph。縦棒グラフに自動的に平均値の線を引くにはどうしたらいい?】

https://infoyandssblog.blogspot.jp/2015/03/excelgraph.html
このテクニックを、アチコチの研修でご紹介しているのですが、
そこでご質問があって、

「線ではなくて、
プロットエリアを塗れるともっとわかりやすくなるのですが、条件付き書式とかを使って、
そんなこと出来ませんかね?」

というご質問をいただきました。

なるほど、確かに現場ならではのご質問ですよね。

ということで、それを受けまして、今回は、次のようなグラフの作り方をご紹介しちゃいます。

合格ラインを設定して合格ラインを越えたところが緑色で、
それ以下が赤色で塗りつぶしてある、グラフですね。

これはプロットエリアを塗りつぶしているわけではなくて、
棒グラフ+積み上げ面グラフで作成してあるのです。

では、早速作り方をご紹介していきましょう。

次の表を用意します。

C列は棒グラフになるところ。
D列は赤色の面グラフに当たるデータです。今回は75点で設定してあります。
E列には、=100-D3という数式が設定してあります。
今回は、100点がマックスなので、そこから合格ラインの75を引いた値が、
緑色の面グラフになるわけですね。

まず始めは、B2:E8を範囲選択して、集合縦棒グラフを挿入しましょう。

このようなグラフが作成されてきます。

赤色の棒グラフをクリックして、第2軸での表示に変更します。

第2縦軸が表示され、赤色の棒グラフが前に出てきましたので、
これを積み上げ面グラフに変更します。

デザインタブのグラフの種類の変更ボタンをクリックして、グラフを変更しましょう。

続いて、緑色の棒グラフも同じように第2軸での表示に変更して、
グラフを積み上げ面グラフに変更しましょう。

後は、細かいアレンジに入ります。第1縦軸・第2縦軸ともメモリが合致していませんので、
両方とも、最大値を100に変更します。

軸の書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。

最大値を固定にして100にします。これを両軸とも設定しましょう。

凡例の塗りつぶしを削除して、あとは、面グラフの両側が引き延ばされていないので、
引き延ばす工程に入りましょう。

まずは、第2横軸をラベルなしで表示しましょう。そして、これが一番のポイントですね。

第2軸には、縦軸だけではなくて、横軸というのもあるのです。

レイアウトタブの軸にある、第2横軸から、ラベルなしで軸を表示をクリックします。
すると、面グラフがおかしな表示になります。

これを直すのには、第2縦軸の軸の書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。

横軸の交点を、自動にチェックをつければ、元に戻ります。

そして、第2横軸の軸の書式設定ダイアログボックスを表示しましょう。

第2縦軸を非表示にして、完成しましたね。

このように、棒グラフと積み上げ面グラフとの合わせ技など、
第2軸をうまく使えば、様々な表現をすることが出来ますので、
アレコレ考えてみて使っていきましょう!