Excel。グラフ作成トラブル!セルの結合が命取り?!陥る罠を回避しよう
<グラフ>
新人研修シーズンもひと段落。
Excel初めてとか、あまり経験がないという人たちも、現場の荒波にもまれながら、
Excelのスキルアップを始めたものと思いますが、Excel。簡単なのですが、
少し、クセがありまして、よくExcelの経験値が少ない方から、
うまく出来ないのですが…という話を耳にします。
そこで、今回は、その中から、グラフに関するトラブル回避方法を書いてみようかと。
まず、こういうグラフになってしまって…というものの代表格からご紹介しましょう。
横軸が、1.2.3とかの数値になってしまっていますよね。あるいは、
凡例が、系列1とかになってしまった場合。
これは、何が原因かというと、範囲選択が失敗したのが原因なのですね。
ご覧のように、見出し行が含まれていませんよね。これが原因なのですね。
Excelグラフの経験値が少ない方は、
範囲選択をし直して改めて作り直したほうが早いと思います。
範囲選択は、B2:E5にして作成し直してみましょう。
このように、グラフを作成する最大のポイントは、範囲選択。
これを間違えると、作成したくても、うまく作成することが出来ません。
あわてずに、範囲選択を確認するようにしましょう。
続いてもグラフ作成時の代表的なトラブル。
今度は範囲選択自体には問題がないのですが、
グラフがオカシイ!表示されないというケースがあります。
次の表があります。この表を元にして、先ほどと同じ、第一四半期売上グラフと、
合計の円グラフを作ってみることにしましょう。
範囲選択は、A9:E12で、集合縦棒を作成してみると…
あれれ、4月の棒グラフの前になぞの空白が?
範囲選択は、A9:A12とF9:F12で2-D円グラフを作成してみると…
あれれ!円グラフが表示されない!!
範囲選択は問題がないように思えるのですが…
この原因の犯人。実は【セルの結合】が犯人なのです。
表を改めてみて見ましょう。
何気なく、セルの結合を行っている表を見かけますが、結合してしまうと、
グラフがうまく作成できないのです。人間の見た目には問題ない範囲選択ですが、
Excelからだと、先ほどの円グラフの範囲選択は、
A9:A12とB9:B12とF9:F12を範囲選択していることになるのです。
要するに、A9:B12で円グラフを作成してしまったので、表示されなかったわけです。
ですので、セルの結合を解除してみると、普通に作成することが出来ます。
そして最後は、バージョン違いでの困った問題の解決方法をご紹介しましょう。
何でもない、普通の集合縦棒です。
これは、Excel2013で作成した集合縦棒なのですが、
次のグラフは、Excel2010で作成した集合縦棒グラフです。
凡例の場所は、ともかく、よく耳にするのが、棒グラフ同士の”隙間”のあるなしなのです。
つまり、昨年まで棒グラフ同士の隙間がないグラフだった。
しかしExcel2013を導入したら、隙間があって、その隙間をなくすことはできませんか?という、
ご質問があるわけなんですね。
その解決方法をご紹介しましょう。
棒グラフをダブルクリック。
あるいは、棒グラフをクリックして、書式タブの選択対象の書式設定をクリックします。
右側に作業ウインドウが表示されます。
データ系列の書式設定の系列オプションにある、【系列の重なり】を0%に変更しましょう。
これで問題解決ですね。
今回ご紹介した3つは、どれもよく耳にするグラフ作成に関するトラブルですが、
どこかしらに原因があるはずなので、あわてずに確認して作成してみましょう。