2/06/2019

Excel。横軸項目を縦棒グラフに内蔵したグラフの作り方。【Column chart】

Excel。横軸項目を縦棒グラフに内蔵したグラフの作り方。

<横軸項目内蔵縦棒グラフ>

新聞に大学内定率のグラフありまして、これどうやったらExcelで描くことができるのだろう?という面白い棒グラフが掲載されていました。
横軸項目内蔵縦棒グラフ

このように、横軸の項目が、縦棒グラフの下側に内蔵されているグラフだったんですね。

名称は、【横軸項目内蔵縦棒グラフ】とでもいいましょうか?

簡単そうにみえるグラフ程、なかなか描くのが大変でして、今回は、この【横軸項目内蔵縦棒グラフ】の作り方をご紹介していきます。

【描くための表を用意する】

次のような表を用意しました。

率を「見える化」したグラフでしたので、B列には売上高。
C列には目標値を用意しております。
D列は達成率をパーセント形式の小数点第1位で表示しています。

そして、E列がポイント。ダミーという列を用意しております。

単純に店舗名を入力しているわけではありません。
よくみると、右揃えになっていますよね。

実は、中身は、1なのです。

E2をクリックして、数式バーで確認してみましょう。

E列には、次の表示形式を使っています。

"新
宿";;;
と設定してあります。

「新」と「宿」の間には、Ctrl+Jで表示形式内の改行をしています。

"新宿";;; を説明しておきましょう。

表示形式は、正数;負数;ゼロ;文字 という順にそれぞれどのように表示するのかという設定をすることができます。

なぜこのようなことをするのかというと、後でわかりますが、縦棒グラフの下端に店舗名を縦書きで表示するためです。

Ctrl+Jを使って改行することで、縦書きに見えるようにしています。

あとは、同じように、渋谷と池袋も表示形式を設定しておきます。

【集合縦棒グラフを作る】

A1:A4とD1:E4を範囲選択して、2-D縦棒から集合縦棒グラフを挿入します。

最初は、このようなグラフが挿入されました。

今回は、わかりやすくするために、グラフタイトルと凡例を削除します。

そして、縦(値)軸を修正していきます。

縦(値)軸を選択して、書式タブの「選択対象の書式設定」をクリックして、

軸の書式設定作業ウィンドウが表示されますので、軸のオプションの「境界値」にある最大値を「1.0」。
単位の主を「0.2」にします。

【ダミーを加工する】

オレンジ色のダミーの縦棒グラフをクリックして、データラベルを表示します。

グラフツールのデザインタブの「グラフ要素を追加」からデータラベルにある、「内側軸寄り」をクリックします。

表示形式でCtrl+Jで改行をいれていることで、店舗名が縦書きで表示されました。

青色の達成率の棒グラフを今度は選択して、棒グラフの上側にデータラベルを外側で表示します。

そして、横軸を選択して、DELキーを押して、削除します。

改めて、オレンジ色の縦棒グラフを選択して、塗りつぶしを「なし」。
枠線の色も「なし」に変更します。

二つの縦棒グラフを重ねますので、青色の達成率の縦棒グラフをクリックして、グラフツールの書式タグの「選択対象の書式設定」をクリックして、データ系列の書式設定作業ウィンドウを表示します。

系列のオプションにある、「系列の重なり」を100%に変更します。

これで、二つの縦棒グラフが重なりました。

あとは、グラフを選択して、フォントサイズを大きくして、見栄えを整えて完成ですね。
横軸項目内蔵縦棒グラフ

このように描きたいグラフにするために、元の表をどのようにしたらいいのかが、アイディアの見せ所ですね。

色々なグラフをどのようにしたら描けるのかを考えると、Excelグラフのいい勉強になりそうですね。