Excel。上位3位まで平均を楽に算出するには、どうしたらいいの。
<AVERAGEIF+LARGE関数>
全体の平均を算出するだけならば、オートSUMボタンに含まれている、AVERAGE関数の「平均」をつかえば、すぐに算出することができます。
ただ、そのうち、上位3位までとか、限定した範囲の平均を算出する場合、どのようにしたら、楽に、手早く算出することができるのでしょうか。
次のデータを用意しました。
E1には、データ全体の平均がすでに算出されています。
E1の数式は、
=AVERAGE(B2:B11)
上位3位までの平均ということは、どうやって、上位3位までなのかを判断させる必要があります。
上位3位までのような算出をおこなうには、「LARGE関数」をつかうことで、対応できます。
そして、上位3位までだったら、平均を算出する対象ということで、条件付きの平均で、算出する必要があります。
単一条件の平均を算出するには「AVERAGEIF関数」をつかうと解決できます。
このようなことから、今回は、AVERAGEIF関数とLARGE関数のネストで対応することができそうです。
E2に数式を設定します。
=AVERAGEIF(B2:B11,">="&LARGE(B2:B11,3),B2:B11)
これで、上位3位までの平均を算出することができました。
それでは、ダイアログボックスを表示して、数式を確認しておきましょう。
最初の範囲と、平均対象範囲は、説明は不要だと思いますので、条件について確認します。
上位3位までということで、1位2位3位を算出しようと考えてしまいがちですが、1位などのランキングを算出するのは、LARGE関数ではなくて、RANK.EQ関数です。
上位3位という意味は、上位3位の数値以上なわけですね。
そのため、LARGE関数をつかって上位3位を算出した値以上という条件にすればいいわけです。
また、比較演算子は、「&(アンパサンド)」で結合する必要があります。
「">=LARGE(B2:B11,3)”」と「”(ダブルコーテーション)」で全体を囲いがちですが、これでは、文字になってしまうので、条件が合致しませんので、比較演算子を使用する時は注意する必要があります。
今回のケースは、「上位」でしたが「下位」を条件に使う場合には、「SMALL関数」をつかうことで対応することができます。
単純な平均だけではなくて、他の関数と組み合わせることで、必要とする平均を求めることができるかもしれませんので、色々試してみるといいかもしれませんね。