Excel。丸数字の連番を手早くつくりたい
<CHAR+CODE関数>
通常の連番ではなくて、①などの丸数字で連番を設定したい場合、①と入力してオートフィルでコピーしても、連番を入力することはできません。
A2に①と入力してオートフィルでコピーしたところ、①がコピーされるだけです。
そこで、C2に①と入力しておいてから、C3に次の数式を設定します。
=CHAR(CODE(C2)+1)
あとは、オートフィルで数式をコピーすれば、丸数字の連番を入力することができました。
もっとスムーズ数式ならば、SEQUENCE関数を「+1」のところに使う方法もありますが、丸数字は⑳までしかないので、シンプルな数式でもいいように思えます。
では、
=CHAR(CODE(C2)+1) の確認をしましょう。
CHAR関数は、文字コードに基づく、文字を表示する関数です。
文字には、それぞれ文字コードが割り振られています。
そのコード番号という数値から該当する文字を表示してくれるわけです。
要するに①という文字コードがわかれば、+1することで、②・③…と入力することができるわけです。
それでは、①の文字コードをどうやって調べたらいいのか。
そこで登場するのが、CODE関数です。
CODE関数は、CHAR関数とは逆で、文字から、その文字の文字コードを求めることができる関数です。C2に①が入力されていますので、
CODE(C2)
とすることで、①の文字コードを求めることができるというわけです。
オートフィルで数式をコピーしたら②と表示したいのでCODE(C2)に+1 を加えてあげることで、丸数字の連番をつくることができるという仕組みです。
なお、SEQUENCE関数をつかった数式は、
=CHAR(CODE("①")+SEQUENCE(5,,0))
この場合、①を用意しないで、E2に、
=CHAR(CODE("①")+SEQUENCE(5,,0))
と入力するだけです。
スピル機能によって、オートフィルで数式をコピーする必要はありません。