Excel。MOSの試験範囲。苦手な人が多いPV関数を確認する
<PV関数>
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)Excel365Expertの試験範囲にPV関数が含まれているようです。
財務系の関数は日ごろ使わないという人が多いこともあって、苦手という人が多いようです。
そこで、今回は、借入可能金額を求めることができるPV関数を紹介します。
PV関数は、「現在価値(Present Value)」を計算するための関数です。
主にローンや投資、リースなどの計算で使用されます。
次の表で確認していきましょう。
B1に借入可能額を求めます。
求める前に、表示形式を確認しておきましょう。
標準で、通貨スタイルの¥マークはオフになっています。
B1をクリックしてPV関数をつくります。
B1の数式は、
=PV(B5/12,B4*12,B3)
これで、借入可能額を求めることができました。
それでは、数式を確認しておきます。
PV関数の引数は、
PV(利率, 期間, 支払額, [将来価値], [支払期日])
となっています。
最初の引数は、利率です。
B5ですが、年利です。
返済が月額なので、月にする必要があります。
そのため12で割る必要があります。
よって、B5/12
2つ目の引数は、期間です。
こちらも年間ということですから、1年12か月です。
12倍する必要がありますので、B4*12にする必要があります。
3つ目の引数は、支払額です。
返済月額B3を設定します。
これで、求めることができました。
なお、PV関数で求めたB1の表示形式が、通貨に変わったことを確認しておきましょう。
赤色のフォントに代わりマイナスで表示されています。
本来なら、ローンの場合は3つ目の引数である、支払額をマイナス値で入力します。
自分の手元から減るものは、マイナスで表示する必要があります。
=PV(B5/12,B4*12,B3)
将来価値:最終支払い後に残る金額(省略可能。通常は0)
支払期日:支払いタイミング(省略可能。0なら期末、1なら期首)
ところで、あっているのか、どうか、年利が入るとわかりにくですね。
そこで、年利を0%にしてみましょう。
このように、5*12*10000でB1の値と合致していることが確認できます。
ローンなどの、借入可能額を求めたい場合にはPV関数をつかいます。