9/02/2025

Excel。MOSの試験範囲。苦手な人が多いPV関数を確認する【PV】

Excel。MOSの試験範囲。苦手な人が多いPV関数を確認する

<PV関数>

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)Excel365Expertの試験範囲にPV関数が含まれているようです。


財務系の関数は日ごろ使わないという人が多いこともあって、苦手という人が多いようです。


そこで、今回は、借入可能金額を求めることができるPV関数を紹介します。


PV関数は、「現在価値(Present Value)」を計算するための関数です。

主にローンや投資、リースなどの計算で使用されます。


次の表で確認していきましょう。

MOSの試験範囲。苦手な人が多いPV関数を確認する

B1に借入可能額を求めます。


求める前に、表示形式を確認しておきましょう。

標準で、通貨スタイルの¥マークはオフになっています。


B1をクリックしてPV関数をつくります。


B1の数式は、

=PV(B5/12,B4*12,B3)

これで、借入可能額を求めることができました。


それでは、数式を確認しておきます。

PV関数の引数は、

PV(利率, 期間, 支払額, [将来価値], [支払期日])

となっています。


最初の引数は、利率です。

B5ですが、年利です。


返済が月額なので、月にする必要があります。

そのため12で割る必要があります。


よって、B5/12


2つ目の引数は、期間です。

こちらも年間ということですから、1年12か月です。

12倍する必要がありますので、B4*12にする必要があります。


3つ目の引数は、支払額です。

返済月額B3を設定します。


これで、求めることができました。


なお、PV関数で求めたB1の表示形式が、通貨に変わったことを確認しておきましょう。

赤色のフォントに代わりマイナスで表示されています。


本来なら、ローンの場合は3つ目の引数である、支払額をマイナス値で入力します。

自分の手元から減るものは、マイナスで表示する必要があります。


=PV(B5/12,B4*12,B3)

将来価値:最終支払い後に残る金額(省略可能。通常は0)

支払期日:支払いタイミング(省略可能。0なら期末、1なら期首)


ところで、あっているのか、どうか、年利が入るとわかりにくですね。


そこで、年利を0%にしてみましょう。


このように、5*12*10000でB1の値と合致していることが確認できます。


ローンなどの、借入可能額を求めたい場合にはPV関数をつかいます。