Excel。数値の入力チェックする技で、
DELTA関数を使ってみる。
DELTA関数
仕事でつかるExcel講座や初心者の方の講座などのご質問で、大量なデータ入力作業があるのだけど、
正しい数値が入力されているかどうかのチェックがなかなか、大変だとか、
振分伝票で、借方と貸方が合致しているのか?というチェックもしたい。
というご質問があったりします。
このように、2つの数値を比べてチェックするという関数があるので、それをご紹介しております。
その関数は、
DELTA関数。
今回ご紹介するDELTA関数は、2つの数値を比べて異なっていたら0を合致していたら1を返してくれる関数です。
まずは、使い方の説明からしましょう。次のような表があります。
B2には、基準となる数値が、C3には、入力するセルだとして、
C3にはB2と同じ数値を入力しないといけないとします。
D3にDELTA関数を作っていきましょう。
関数挿入ボタンfxをクリックして、関数の挿入ダイアログボックスから、
DELTA関数のダイアログボックスを表示していきましょう。
数値1には、基準となる数値を入力しますので、今回はC3。
数値2には、入力した数値を入力しますので、今回は、D3。
そして、OKボタンをクリックしましょう。
D3には、0と表示されました。合致しないときは0と表示されます。
では、C3をB3と同じ数値にしてみましょう。
すると、今度は1と表示されましたね。
ただ、0と1が表示されても、さっぱりわからないので、ここはIF関数を使って、
IF+DELTA関数にアレンジしていきましょう。
1の時は、空白で、違っている時は、すなわち0の時は、入力ミスと表示するようにしてみます。
それでは、D3を削除して、IF関数のダイアログボックスを表示しましょう。
論理式から作っていきましょう。
論理式のボックスをクリックしてカーソルが表示されているのを確認して、
名前ボックス▼をクリックして、DELTA関数をクリックしましょう。
そうすると、DELTA関数のダイアログボックスが表示されてきますね。
数値1と数値2には、先ほどと同じ、C3とD3を入力します。
ここで、ポイントになるのが、このあと、OKボタンをクリックしてしまうと、
先ほど作っていたIF関数が途中のために、エラーになってしまいます。
ですので、OKボタンをクリックしないで、数式バーのIFという文字をクリックすると、
ダイアログボックスがIF関数のダイアログボックスに戻ります。
論理式には、DELTA(B3,C3)と表示されていますので、=1を追加して、
DELTA(B3,C3)=1
とします。
あとは、真の場合には、””を偽の場合には、”入力ミス”と入力してOKボタンをクリックしましょう。
すると、今度は、空白になりましたね。これは、数値が合致しているからです。
確認のためにC3を違う数値に変えてみましょう。D3に入力ミスと表示されたのが確認できます。
これが基本的な使い方ですね。
ちなみに、文字では使えませんのであしからず…
次回は、
このDELTA関数を使って振分伝票の借方と貸方が合致しているのかを
確認するときに使う方法をご紹介しようと思います。