Excel。折れ線グラフのマーカー。最高値最低値が変わったら自動的に色が変わるグラフ
<折れ線グラフ>
Excelのグラフ。いろいろな表現が出来るようになれば、もっと現場レベルにおいて、
いい資料が作れるようになるのではと思い、今回は、折れ線グラフのマーカー。
最高値と最低値だったら、マーカーの色を変えるマーカー付き折れ線グラフを紹介します。
当然汎用性ということも考慮して、データが変わって最高値が変われば、
新たな最高値のマーカーの色が変わるというグラフです。
このようなマーカー付き折れ線グラフを作っていきます。
では、次の表があります。これを使って作成していきましょう。
当然のことですが、この表からマーカー付き折れ線グラフを作っても、
自力で最高値と最低値を見つけて、色を変えて…というわけではありません。
この表だけでは、表現できませんので、次のように表をアレンジしていきましょう。
C列とD列を作成していくわけですが、
#N/Aというエラーが表示されていますが、これは、後ほど。
C列には、最高値を求める数式が、D列には、最低値を求める数式がそれぞれ、
設定されています。まずは、C2の数式をご紹介してきます。
C2には、次の数式が設定さています。
=IF(B2=MAX($B$2:$B$13),B2,NA())
これは、B2がB2:B13の中で最高値かを判断させて、最高値ならば、B2の値を、そうでなければ、NA()を。
このNA()というのは、#N/Aというエラーを表示させる関数です。
なぜ、””の空白や、0(ゼロ)ではないのかは、これまた後ほどご紹介するとします。
また、D2には、
=IF(B2=MIN($B$2:$B$13),B2,NA())
というMIN関数を使って、最低金額を算出出来るようにしてあります。A1:D13を範囲選択して、マーカー付き折れ線グラフを挿入しましょう。
挿入タブの折れ線からマーカー付き折れ線グラフを選択すると、グラフが作成されます。
まぁ、実質はこれで完成なのですが、見栄えが良くないので、修正していきます。
まず、凡例は、売上高を残して削除します。
最高金額の赤いマーカーを次のようにアレンジしていきます。
最高金額の赤いマーカーをクリックして、
データ系列の書式設定ダイアログボックスを表示させましょう。
マーカーのオプションにして、マーカーのオプションを「組み込み」に変更して、
サイズを大きくしております。今回は10ptです。
さらに、マーカーの塗りつぶしから、塗りつぶし(単色)で今回は色を変更しております。
すると、グラフはこのように変わっております。
続いて、データラベルを追加します。
データラベルの「その他のデータラベルオプション」をクリックして、
データラベルの書式設定ダイアログボックスを表示させましょう。
ラベルオプション。
ラベルの内容は、系列名と値にチェックマークをつけます。
ラベルの位置は、上。
区切り文字は、(改行)
を選択して、閉じるボタンをクリックしましょう。
最高金額が変わりましたので、最低金額も同じように修正します。
最低金額は、マーカーの形と、ラベルの位置を下にしてあります。
では、12月の売上高を500に下方修正してみましょう。
変わりましたね。なお、わかりやすいように、少しグラフを横長にしております。
このようにすると、最高値・最低値を自動的に色分けすることが出来るようになります。
さて、なぜ、#N/Aというエラーを出したのでしょうか?
C2の数式を
=IF(B2=MAX($B$2:$B$13),B2,NA())
を=IF(B2=MAX($B$2:$B$13),B2,””)
と、最大値でなければ、空白とするように数式を修正してみましょう。このように、ゼロでプロットしてしますのです。
ただ、数式を削除してしまえば、プロットはされません。
しかしそれでは、値が変わったときに連動してくれません。
つまり、空白は空白でも、数式の空白は、ただの空白ではないのです。
しかしながら、エラーだと、プロットされることなないので、ワザとエラーを発生させています。