8/14/2017

Excel。事務職のデータ分析その8。標準化してみると見えてきます【Standardization】

Excel。事務職のデータ分析その8。標準化してみると見えてきます

<標準化&STDEV.S関数&STANDARDIZE関数>

最近は、事務職でも資料作りの一環で、
データ分析系の資料作成をする人が増えてきたそうですので、
あまり馴染みがないものも少しずつ慣れていくようにしましょう。

ということで、
店舗ごとに、どのジャンルに力を入れていけばいいのか?
改善するジャンルはどれ?
ということが見えてくる【標準化】について紹介します。

このような売上表があります。

数字だけ見ると、
【コーン菓子】を全店舗で力をいれて改善する必要があるようにみえますよね。

これは、数字の大小だけをみてしまうからですが、
それぞれ、単価が違うとか、売上個数が違うとかあるわけですね。

要するに、コーン菓子とアイスとケーキは、
別な条件で販売されているということを忘れてはいけません。

では、どうしたらいいのか?というと、
すべてある基準、すなわち統計学的に見やすくしてあげればいいわけです。

それが【標準化】です。

標準化を算出するには、
「平均」と「標準偏差」を算出する必要があります。

6行目に「平均」。
7行目に「標準偏差」を算出していきます。

B6には、=AVERAGE(B2:B5)という数式を設定します。
オートフィルでD6まで数式をコピーしましょう。

続いて、B7に「標準偏差」を算出しますので、
標準偏差を算出する関数である、
STDEV.S関数】を使いますので、
STDEV.S関数ダイアログボックスを表示します。

数値1には、B2:B5を設定して、OKボタンをクリックします。

平均と同じように数式をコピーしましょう。

ここまで出来ました。

これらの数値を使って【標準化】を算出しますので、
A1:D7を範囲選択して、フレームだけ下方向にコピーします。

【標準化】を算出するには、
STANDARDIZE関数(スタンダーダイズ関数)
を使うと算出することが出来ます。

STANDARDIZE関数は、
平均と標準偏差をもとに値の変量を算出してくれる関数です。

なかなか、使う機会は少ない関数なので難しいように感じますが、
いたって簡単。

では、STANDARDIZE関数ダイアログボックスを
B11をクリックして表示しましょう。

Xには、B2を設定します。
平均には、B6を設定しますが、
このあとオーフィルで数式をコピーするので、
複合参照で行を止めておきますので、B$6

標準偏差には、B7でこちらも、複合参照にしますので、B$7

あとはOKボタンをクリックします。
出来た数式を、D14までコピーしましょう。

この値が、標準化された値です。
平均と標準偏差も先ほどと同様に算出してあげると、平均は0。

標準偏差は1と算出されます。
標準化では、
平均値を0・標準偏差を1としてデータを変換した値ということになります。

標準化する事によって、
例えば、新宿店では、ケーキの数値が悪いことがわかりますので、
改善をするのは、ケーキということがわかるのです。

売上金額だけを見ていたら、コーン菓子の数値が一番悪いので、
そこを改善対象にしていたはずですね。

このように【標準化】という方法があることを知っている、
また使った表を作成できるというのは、
今後、事務職であっても、知っておいたほうがいい事なのかもしれませんね。