Excel。表示形式の桁区切り・通貨・会計の違いをおさらいしてみよう
<表示形式>
Excelを使っていると、知っていると便利なんだろうなぁ~と気づかされるものの一つに
【表示形式】に関するテクニックがあります。
そして表示形式の中でも、似ているけど、違いがわかりにくいと、
よく耳にするのが、今回ご紹介します。
表示形式の
「桁区切りスタイル」と「通貨スタイル」と「会計スタイル」
の3種類。
別にどれでもいいのでは?と思われるかもしれませんが、
用意されているということは、
それぞれ使用するケースがあるということなので、一度おさらいしておきましょう。
下記のような表があります。
【桁区切り】
C2:C4を範囲選択して、ホームタブの「桁区切りスタイル」をクリックしましょう。
すると、C3の-1000のフォントが赤になりましたね。
当然、三桁区切りのカンマも設定されましたね。
では、
セルの書式設定ダイアログボックスの表示形式を表示して
どのような構造になっているのかを確認してみましょう。
セルの書式設定ダイアログボックスを表示するには、
Ctrl +1のショートカットキーが便利ですね。
ユーザー定義にすると、種類には、
#,##0;[赤]-#,##0
というのが設定されています。
これが、桁区切りスタイルの構造ですね。
;(セミコロン)が正と負の境界線になっていますので、
正の場合は、#,##0と表示されて、負の場合は、[赤]-#,##0
すなわち、赤色にマイナスを付けて表示するようになっています。
ゼロと文字は省略されていますので、標準と同じ扱いですね。
【通貨スタイル】
D2:D4を範囲選択して、通貨スタイルを設定しましょう。数値に¥マークが付きましたね。
先ほどと同じように、表示形式のユーザー定義で確認してみましょう。
種類には、
¥#,##0;[赤]¥-#,##0
となっていますね。
先ほどの、桁区切りスタイルに、
「¥」マークが付いていますので、
「¥」マークを表示してくれるわけですね。
【会計スタイル】
では、最後に会計スタイルを確認してみましょう。E2:E4を範囲選択して、スタイルから会計を選択しましょう。
すると、次のようになりました。
先ほどの通貨スタイルと違う点は、
「¥」マークはありますが、セルの一番左側にあってマイナスでも、
ゼロでも同じ場所にありますね。
そして、0(ゼロ)がハイフンになっています。
さらに、綺麗に揃えるために、数値のうしろに、半角のスペースがあります。
会計スタイルは、数値が大きくなっても、小さくなっても、
「¥」マークが揃っていますので、
綺麗な印象を与え、見やすいので、
用途に合わせて使い分けるといいでしょうね。
表示形式のユーザー定義で種類を確認してみましょう。
_ ¥* #,##0_ ;_ ¥* -#,##0_ ;_ ¥* "-"_ ;_ @_
というように、
それぞれ、_(アンダーバー・アンダースコアー)がついていて、
セルの内側に左右1文字分小さくして収まるようにしています。
セル内の数値がセルギリギリだと、
印刷時に文字が見切れてしまうことがあるので、それを抑制しています。