6/10/2018

Excel。Excel2016では折れ線グラフの交点0から描く方法に少し工夫が必要です。【 Intersection 】

Excel。Excel2016では折れ線グラフの交点0から描く方法に少し工夫が必要です。

<折れ線グラフ:交点0>

Excel2010で紹介したことがある、
『折れ線グラフを交点0(ゼロ)から描く方法』を
Excel2016でも同じように描こうとすると、うまくいかないので、
改めて、Excel2016で、
折れ線グラフを交点0(ゼロ)から描く方法』を紹介していきます。

なお、Office365版のExcel2016でも同様なので、
新バージョンから、少し工夫が必要なようです。

最初に、『折れ線グラフの交点0(ゼロ)』のグラフというのは、
次のようなグラフのことです。

折れ線グラフの交点が0から描かれていますよね。
これが描けないで困るということで、Excel2010で紹介したわけです。

ポイントは、グラフを描くときの”範囲”。

グラフの範囲を確認すると、
=SERIES(折れ線交点0!$B$2,折れ線交点0!$A$2:$A$8,折れ線交点0!$B$2:$B$8,1)
横軸は、$A$2:$A$8となっていますよね。

営業月という見出しまで範囲選択してありますよね。

A2の”営業月”ですが、A2には、半角のスペースをいれているだけで、
実際には、”営業月”という文字は入力しておりません。

表示形式のユーザー定義で表示しているだけです。

また、データの範囲も$B$2:$B$8となっていますよね。

B2は、新宿店という見出しですよね。

けど、文字は0(ゼロ)として認識するので、
0(ゼロ)からスタートすることが出来るわけですね。

では、ここまで踏まえたうえで、Excel2016で作っていくことにしましょう。

A2は、先程ご紹介したように、表示形式のユーザー定義を設定してあります。

A2:B8を範囲選択して、マーカー付き折れ線グラフを挿入していきましょう。

挿入タブの折れ線/面グラフの挿入から、マーカー付き折れ線を選択しましょう。

マーカー付き折れ線グラフが挿入できましたね。

縦軸から描き始めるようにしていきましょう。

横(項目)軸をダブルクリックするか、
クリックして、書式タブの選択対象の書式設定をクリックしましょう。

右側に、書式設定作業ウィンドウが表示されます。

軸のオプションの「軸位置」を”目盛”に変更しましょう。

グラフは次のように変わりましたね。

描き始めが、縦軸と重なっていますよね。
あとは交点0からスタートするだけなので、範囲を修正してみましょう。

グラフツールのデザインタブにある「データの選択」をクリックすると、
データソースの選択ダイアログボックスが表示されます。

左側の凡例項目(系列)の編集をクリックしましょう。

系列値を、見出しからに変更しますので、B2:B8と変更して、
OKボタンをクリックします。

グラフはこのようになりました。

あと、横(項目)軸をずらせばいいわけですから、
データソースの選択ダイアログボックスの右側の横(項目)ラベルの
編集ボタンをクリックしましょう。

軸ラベルダイアログボックスが表示されますので、
軸ラベルの範囲をA2:A8として、OKボタンをクリックしましょう。

先程のExcel2010の場合は、これで完成だったのですが、
今回はどうなったのでしょうか?

なんと、”営業月”が表示されてしまっています。

そうなのです。Excel2016は、
表示形式のユーザー定義を使ったとしても、セルの中身ではなくて、
表示されているものを、グラフの横軸に表示してしまうのです。

A2にセル参照の数式(=A10 など)としても、表示されてしまいます。

表示されないようにするには、削除するしか方法がありません。

グラフのもとになる表の見出しがなくても
グラフが出来ればOKということならばいいのですが、

見出しをほしいとなると、少し工夫が必要になります。

例えば、
見出し行の下に、空白行をいれて、その空白行を最終的に非表示ではなくて、
行の高さを見えないぐらいに小さくする。

あるいは、
グラフだけの表を用意する。
または、グラフ用の列を用意する必要があります。

このように、Excelは、過去のバージョンと、
微妙なところで変わっていることがありますので、
注意が必要になる場合があります。