Excel。レーダーチャートは一癖あるので注意が必要なのです。Excel2016
<レーダーチャート>
資料の一つとして、見かけることがある、レーダーチャート(レーダーグラフ)ですが、
Excelで作る場合、最終的な完成形を考えないで作ると、
トラブルが発生しちゃいます。
次のデータを使って、まずは、レーダーチャートを作ってみましょう。
A1:B7を範囲選択して、
挿入タブの「等高線グラフまたはレーダーチャートの挿入」から、
レーダーを選択しましょう。
すると、このようなレーダーチャートが挿入されましたね。
このレーダーチャートにマーカーを付けようとしたら、
グラフツールのデザインタブにある「グラフの種類の変更」を使って、
マーカー付きレーダーチャートにすればいいわけですね。
このように、マーカー付きレーダーチャートに変わりました。
さて、このマーカーを付けたまま、
レーダーチャートの中を塗りつぶすとしたらどうしたらいいのでしょうか?
グラフの種類を、先程と同じように、
グラフツールのデザインタブにある「グラフの種類の変更」を使って、
塗りつぶしレーダーに変えてみるとどうなるでしょうか?
なんと、マーカーがなく、
単なる、塗りつぶしレーダーチャートになっただけですね。
当然といえば当然なのですが、塗りつぶしレーダーに変わったわけですから、
マーカーはないわけですね。
では、マーカーを付ければいいのでは?と思うかもしれませんが、
データ系列の書式設定作業ウィンドウを表示させて、
系列のオプションにある、マーカーのオプションから組み込みを選んでみても、
マーカーが付きません。
ようするに、塗りつぶしレーダーにマーカーを付けることが出来ないわけです。
それならば、ダミーデータを使ってマーカー付きレーダーチャートと
塗りつぶしレーダーを合わせる必要があります。
では確認してみましょう。
表を次のようにダミーを追加して、A1:C7を範囲選択して、
マーカー付きレーダーチャートを作ります。
マーカー付きレーダーチャートが挿入されましたね。
凡例は不要なので、削除して、
ダミーを塗りつぶしレーダーに変更していきましょう。
グラフツールのデザインタブの「グラフの種類の変更」をクリックします。
グラフの種類の変更ダイアログボックスのすべてのグラフにある、
「組み合わせ」を選んで、新宿店をマーカー付きレーダーにして、
ダミーを塗りつぶしレーダーにして、
第2軸を選択してOKボタンをクリックしましょう。
このように、マーカー付き塗りつぶしレーダーを作ることが出来ましたね。
なお、第2軸を使わないと次のようになってしまいます。
なぜだか、9月の次のデータが登場して、
レーダーチャート自体が壊れてしまいますので、注意が必要です。
このように、レーダーチャートを塗るだけなのか?
マーカー付きだけなのか?両方なのか?によって作り方が変わってきますので、
注意が必要なんですね。