Excel。簡単にカテゴリー別累計を算出するには、ひと工夫が必要なんです。
<IF+SUM関数>
簡単そうに思えるものも、意外にどうやったら数式を作れるの?という場合があったりします。
例えば、次のような表。
今回算出したいのは、E列の累計値とF列の地区別累計です。
累計値は、該当する売上高とその前までの売上高の合計値を合算させます。
この累計値の算出方法は、結構有名なので、早速確認していくことにしましょう。
E2には、次の数式を設定します。
=SUM($D$2:D2)
範囲のスタート地点を絶対参照にして、終点は、相対参照のままにする。
あとは、オートフィルをつかって、数式をコピーすれば、累計値は簡単に算出することができます。
このように累計値を算出することができましたね。
ポイントは、片側だけを絶対参照にするところですね。
オートフィルで範囲が広がるにつれて合算したい範囲が広がるので、累計値を算出することができるわけです。
最初の数式を、
=D2
として、
次のセルに、
=E2+D3
という計算式を作成してもいいのですが、できれば数式一つで対応したいですよね。
なお、最初の数式も、=E1+D2とすると、見出し行で文字のために、エラーが発生します。
次に算出したいのが、
F列の【カテゴリー別累計】です。
先程と同じように、累計値を算出する方法では、カテゴリー(今回は、地区別)が変わった時に、累計値がクリアされません。
よって、片側だけ絶対参照にする方法では対応することができないわけです。
このようなカテゴリー別累計は、IF関数とSUM関数のネストで算出することができます。
F2に、次の数式を設定します。
=IF(B1=B2,SUM(F1,D2),D2)
該当のデータと次のデータの地区名が同じだったら、合算させて、違っていれば、その売上高を参照させるという数式です。
この数式を、オートフィルでコピーしてみましょう。
営業地区が東京の最後、F5に2738と算出されていて、関東の最初、F6には、クリアされて、1026と算出することができていますね。
意外と簡単な数式でカテゴリー別累計値を算出することができました。
ポイントは、「地区名」で並び替えをしておくことですね。
並び替えをしておかないと、この数式をつかって、算出することができませんので、注意が必要ですね。