Excel。ドーナツグラフと円グラフの「ドーナツ内円グラフ」をつくってみよう
<ドーナツ内円グラフ>
複数のデータの構成比率を比べるのに便利なドーナツグラフ。
二重三重とアレンジをすることもできますが、今回は、ドーナツグラフと円グラフをあわせた、「ドーナツ内円グラフ」を作っていきます。
どのようなグラフなのかというと、次のようなグラフです。
外側が、ドーナツグラフで、内側が、円グラフで構成されいるのが「ドーナツ内円グラフ」です。
簡単そうに見えますが、一工夫しないと作ることができません。
一工夫が必要な理由は、ドーナツグラフと円グラフだけをつくると、その間に、スペースを設けることができない、ようするに、ドーナツだけの幅を細くしてもダメなんですね。
そこで、ドーナツ内円グラフをつくるには、次のような表を用意します。
C列のダミーがポイントです。このC列がドーナツグラフと円グラフの「間」になります。
A1:D4を範囲選択して、挿入タブの「円またはドーナツグラフの挿入」から「ドーナツ」を選択します。
三重ドーナツグラフが挿入されます。
今回の表から作成したら、行列の切り替えが必要になりましたので、グラフのデザインタブの「行/列の切り替え」をクリックします。
グラフはこのように変わりました。
いよいよ、ドーナツグラフと円グラフを組み合わせていきます。
ドーナツグラフと円グラフを合わせるためには、ドーナツグラフを第2軸にする必要があります。
そのままは、円グラフは他のグラフと組み合わせて描くことができません。
グラフのデザインの「グラフの種類の変更」をクリックします。
グラフの種類の変更ダイアログボックスが表示されます。
すべてのグラフにある「組み合わせ」を選択し、内側のグラフを「円」に変更します。
円グラフだけ第2軸にしません。
ダミーと外側のグラフを「ドーナツ」に変更して、第2軸にチェックマークをいれます。
そして、OKボタンをクリックします。
ここまでくれば、あとは、仕上げ作業に入ります。
最初は、ダミーを白色に塗りつぶします。
「塗りつぶしなし」ではと思うかもしれませんが、ダミーを透明にしても、内側の円グラフが見えてしまうので、意味がありません。
また、今回は説明の為、グラフを大きく見せたいので、グラフタイトルと凡例は削除しました。
あとは、データラベルを表示させて、内側と外側が何を指すのかわからないので、テキストボックスを使って、データ見出しを作成して完成です。
第2軸をうまくつかうことで、ドーナツグラフと円グラフを組み合わせた「ドーナツ内円グラフ」をつくることができます。
組み合わせによって、様々なグラフが作れそうですので、試してみるといいかもしれませんね。