Excel。ピラミッドグラフ、作るの面倒そうなんですが楽につくれませんか?
<ピラミッドグラフ>
人口の男女構成でお馴染みの「ピラミッドグラフ」。
よく見かけるのですが、実際につくるとなると、どうやって作ったらいいのか考えてしまう面倒なグラフの一つです。
今回は、次のような「ピラミッドグラフ」の作り方をご紹介します。
コツとポイントを抑えれば、作るのに特に問題はないかと思います。
あと、用意したのが次のデータです。
A1:C8までを範囲選択します。
挿入タブの縦棒/横棒グラフの挿入にある「集合横棒グラフ」をクリックします。
集合横棒グラフが挿入されます。
今回は、グラフを大きく表示したいので、グラフタイトルを削除して、少しグラフを大きくしています。
横棒グラフの太さを変更するのと同時に、女性のデータを「第2軸」に変更していきますので、女性のデータをクリックします。
書式タブの「選択対象の書式設定」をクリックします。
データ系列の書式設定作業ウィンドウが表示されます。
ココでポイント。
先に、「要素の間隔」を「0%」にしてから、「第2軸」に変更します。
「要素の間隔」を調整することで、男性・女性のデータともまとめて調整することができます。
横軸の調整がピラミッドグラフ作成の大きなポイントです。
グラフ上部に表示された、「第2軸の横軸」をクリックします。
作業ウィンドウが、「軸の作業ウィンドウ」に表示がかわります。
軸のオプションにして、最小値を-600。最大値を500。単位を100で設定します。
説明します。
今回のデータは、500を越えていないので、最大値500にしました。
ポイントは最小値。
最大値より単位分大きくした値にしたマイナスの値を設定します。
なんで、「一目盛」大きくしたのかは、あとでわかります。
同じ設定を、グラフ下部の横軸にも設定したうえで、一つ、設定を追加します。
それが、「軸を反転する」にチェックマークをいれます。
グラフはこのように変わりました。
軸の書式設定を調整しただけで、ピラミッドグラフにかわりました。
最大値と最小値に100の差を設けたのは、中心に、「~代」の縦軸を表示させる為でした。
同じ数値にすると、縦軸が埋没することがわかります。
あとは、細かいところを調整していきます。
表は、上から10代~70代となっていますが、グラフは、70代が上で10代が下に表示されています。
グラフの70代と表示している、「縦(項目)軸」をクリックします。
軸の書式設定作業ウィンドウの「軸のオプション」の横軸との交点を「最大項目」。
軸位置を「軸を反転する」にチェックマークをいれます。
この作業は、横棒グラフではお馴染みの作業ですね。グラフはこのようにかわりました。
続いて、横軸に「マイナス」の値が表示されているのは困りますので、「マイナス」の表示を非表示にする作業に入ります。
グラフ上部の横軸をクリックします。
軸の書式設定作業ウィンドウの表示形式を設定します。
カテゴリを「ユーザー設定」にして、表示形式コードに「0;;0」と入力して、追加ボタンをクリックします。
表示形式は、「正数・負数・ゼロ・文字」という順番で、設定できます。
負数のところが何も設定していないので、非表示にすることができます。
グラフ下部の横軸も同じように設定します。
あとは、データラベルを表示したり、グラフの色合いを調整したり、プロットエリアを塗りつぶすなどして完成です。
ちょっとしたポイントとコツがわかれば、ピラミッドグラフもつくれるようになりますので、機会がありましたら作ってみませんか?