2/28/2021

Excel。セル内で改行。任意の場所で改行する方法はいろいろあります。【new line】

Excel。セル内で改行。任意の場所で改行する方法はいろいろあります。

<CHAR関数>

Excelには、セル内での改行方法は色々あります。

知っているいないで、資料を効率よく、また綺麗につくることが難しい場合もありますので、今回は、三種類の改行のやり方をご紹介していきます。


最初は、お馴染みの「セル内改行」のAlt+Enterから確認していきます。


次のように、セルの列幅から溢れてしまったときに、好きな場所で改行したい時に行うのが、「Alt + Enter」というショートカットで改行することができます。


「都」と「新」の間にカーソルを表示して、「Alt + Enter」を実行してみます。


このように、セル内で改行することができました。


なんで、Alt + Enterをするのかというと、ホームタブの「折り返して全体を表示する」をつかうと、列幅に合わせて、全体を表示してしまうので、好きな所で改行することができません。


なので、Alt + Enterでの改行が必要になります。


続いては、数式(関数)をつかった、改行を紹介していきます。


先程のAlt + Enterは、一つのセルだけならば、いいのですが、実施したいセルが複数ある場合は、何度も繰り返す必要があるので、面倒な作業となってしまいます。


例えば、次のような表。


A列の都道府県とB列の市区町村を結合したのが、D列。


ただし、D列は長くなるので、任意で改行したいというケースです。

D列の数式を確認してみます。

=A2&CHAR(10)&B2


この数式は、「&(アンパサンド)」をつかった文字結合です。


CONCAT関数をつかった、

=CONCAT(A3,CHAR(10),B3)

という数式でもOKです。


ポイントは、CHAR(10)という、CHAR関数。

この関数は、該当する番号の文字を算出してくれます。

「10」というのは、改行コードの番号なので、CHAR(10)とすることで、文字結合の途中で改行することができるというわけです。


数式なので、オートフィルで数式をコピーすれば、先程の、Alt+Enterよりも早く処理をすることができます。


なお注意が必要な点があります。


数式を確定した後、算出結果は、自動的に任意の箇所で改行されませんので、ホームタブの「折り返して全体を表示する」をクリックする必要があります。

その後場合よっては、列幅を調整する必要があります。


最後の改行のケースは、表示形式の改行です。


次のような日付と曜日が表示されいる表。


B1;D1には、表示形式のユーザー定義を、

m"月"d"日"(aaa)

と設定することで、日付と曜日が表示されるようにしています。


次のように、日付と曜日を2行で表示するようにすれば、列幅をコンパクトにすることができます。


このケースでは、先程の、CHAR(10)という関数をつかって改行することができません。

なぜならば、セル内の表示方法を変えているだけなので、数式を使ってコントロールすることはできません。
また、一文字ずつではありませんので、Alt+Enterをつかっての改行も行うことができません。


表示形式で、任意の箇所に改行をしたい時は、「Ctrl + J」というショートカットキーを入力します。Ctrl + Jは、表示形式内での改行を行うことができます。


「(」の前に、Ctrl + J と入力して確定しましょう。


実行後、見た目に変化はありません。


ホームタブの「折り返して全体を表示」をクリックして、さらに、列幅を調整することで改行した表示にすることができます。


Excelは、改行の方法がアレコレ変わりますので、機会があるときに、覚えていくといいかもしれませんね。