Excel。データがあれば直感に頼らず単回帰式の関数で算出することができます。
<INTERCEPT・SLOPE・FORECAST.LINEAR関数>
明日は雨だから…など、売上予測を直感で頼るのではなく、チョットしたデータがあれば、関数をつかうだけで、算出することができます。
また、関数をつかった計算式なので、散布図をつかった、近似曲線に数式を表示しなくても、大丈夫です。
では、次のデータを用意しました。
予測するための計算式。
単回帰分析の式である、「y=ax+b」の傾きと切片を算出するところからおこなっていきましょう。
最初は「a」の傾きを算出するには、SLOPE関数をつかいます。
グラフを移動させて、F2にSLOPE関数の数式を設定して、傾きを算出します。
F2の数式は、
=SLOPE(C2:C11,B2:B11)
縦軸のYが売上高で、横軸のXが来店数なので、その範囲を設定してあげるだけで、aの傾きを算出することができました。
算出結果は、152.2238979。
グラフで表示した単回帰式の傾きと一緒であることが確認できます。
続いて、「b」の切片を算出してきます。
切片を算出するために使用する関数は、INTERCEPT関数をつかいます。
F3にINTERCEPT関数の数式を設定します。
F3のINTERCEPT関数の数式は、
=INTERCEPT(C2:C11,B2:B11)
算出結果は、-24.19721578。
散布図の近似曲線で表示した式の切片と、先程の傾きと同様に合致していることがわかります。
このように、わざわざ、グラフを用意する必要はありません。
これで、傾きと切片が算出できましたので、来店数を「20」だとした場合の、単回帰式にあてはめることで、売上予測を算出することができます。
F6の数式は、単回帰式にあてはめて、
=F2*F5+F3
と設定しています。
算出結果は、3020.2。
という予測値を算出することができました。
このように、比較的、簡単な数式をつかうことで、予測値を算出することができました。
しかし、この予測値は、SLOPE関数で算出した傾きやINTERCEPT関数で切片を算出しなくても、FORECAST.LINEAR関数で、一発算出することができます。
F8に、FORECAST.LINEAR関数をつかった数式を設定していきます。
=FORECAST.LINEAR(F5,C2:C11,B2:B11)
単回帰式のxであるF5をつかって、あとは、Y軸とX軸を設定します。
その算出結果が、
3020.28
先程、SLOPE関数やINTERCEPT関数をつかって、算出した結果と同じ値が算出されていることが確認できました。
このように、FORECAST.LINEAR関数だけでも、知っているだけで、データがあれば、直感に頼らずに、予測値を算出することができます。