Excel。四半期別に集計したいので、四半期を判定するのにIFS関数をつかってみる
<MONTH+IFS関数&SUMIF関数>
売上データを四半期別に集計する場合、売上日がどの四半期に所属しているのかがわからないと、四半期別に集計することができません。
四半期を判定する考え方自体は、シンプルです。
4-6月だったら、「1」それ以外は…というように、IF関数のネストを繰り返す方法も悪くはありませんが、面倒です。
CHOOSE関数を使う方法もありますが、せっかくIFS関数という新しい関数が追加されたわけですから、使わないのはもったいない。
IF関数でネストを繰り返すよりもシンプルに、つくることができる、IFS関数をつかって、今回は、四半期別集計をおこなっていきます。
事前の準備として、D2:D5。第1四半期と表示されていますが、セルの値自体は「1」~「4」としています。
表示形式のユーザー定義をつかって、「第1四半期」と表示させています。
これは、どの四半期に所属しているのかを「1」~「4」の数値で算出するため、SUMIF関数をつかって集計する時に、効率よく数式を作るために行っています。
C2に次の数式を設定します。
=IFS(MONTH(A2)>=10,3,MONTH(A2)>=7,2,MONTH(A2)>=4,1,TRUE,4)
数式を説明します。
A2の月をMONTH関数で算出します。
その値が10以上。
つまり、10~12月だったら、第3四半期なので「3」と算出させています。
次の条件は、「7以上なのか」とします。
すでに、10以上は除外されますので、7~9月だったら、第2四半期なので「2」と算出させます。
最後のTRUEは、該当しないものはということなので、1~3月なので、第4四半期に当たりますから「4」と算出させることができます。
IF関数のネストで数式を作成するよりも、コンパクトで、しかも他の関数をつかうよりも、わかりやすい数式です。
この数式をオートフィルでコピーします。
C2:C11にどの四半期に分類されいるのかがわかりました。
E2にSUMIF関数をつかって、集計します。
E2に設定した数式は、
=SUMIF($C$2:$C$11,D2,$B$2:$B$11)
これで、四半期別に集計することができました。
今回は、IFS関数をつかって、四半期がどの四半期に所属しているのか判別しましたが、IFS関数が搭載されていないExcelのバージョンだと当然、IFS関数をつかうことはできませんので、他の関数をつかった方法も知っておくといいかもしれませんね。
さて、最後に、C列。
算出結果が表示されたままでは、カッコ悪いので、算出結果が見えないようにしておきましょう。
C2:C11を範囲選択して、セルの書式設定ダイアログボックスを表示します。
表示形式のユーザー定義にあわせます。
種類に「;(セミコロン)」を3個「;;;」とすることで、文字を非表示にすることができます。
これで、完成です。