7/15/2022

Excel。2種類のデータから関係性を表す共分散を算出したい【Covariance】

Excel。2種類のデータから関係性を表す共分散を算出したい

<COVARIANCE.P関数>

2種類のデータには、関係性があるのかを表すものに【共分散】というのがあります。


【相関係数】の元になる値ですね。


関係性とは、例えば、「身長と体重」とか「気温と売上」など、「Aという商品は、気温が上がると売り上げも上がるのか」といったものです。


この共分散を算出するには、

COVARIANCE.P関数(コバリアンス・ピー)

をつかうことで、簡単に算出することができます。


実際にCOVARIANCE.P関数をつかってみることにします。


C12に設定した数式は、

=COVARIANCE.P(B2:B10,C2:C10)


算出結果は、「3991.1」

この値は何なのかというと、

正の値だったら「配列1の来店客数が大きいければ、配列2の売上高も大きい傾向になる」

逆に、

負の値が算出されたとしたら「配列1の来店客数が大きいければ、配列2の売上高は、逆に小さい傾向にある」

という関係性がわかるというわけです。


なお、COVARIANCE.P関数の「P」は、Populationの「P」です。


データの一部をサンプルにするのではなく、データ全体を対象にするという意味です。

データの一部だけをサンプルとして算出する場合には、COVARIANCE.S関数をつかいます。