5/26/2023

Excel。シートの保護をした時に入力できるセルだけを手早く塗りつぶしたい【sheet protection】

Excel。シートの保護をした時に入力できるセルだけを手早く塗りつぶしたい

<シートの保護・条件付き書式・CELL関数>

見積書など、数式に間違えて入力をしてしまうと、数式が壊れてしまいます。


そこで、「シートの保護」をすることで、数式を保護することができます。

「シートの保護」の前に、入力したいセルには、「セルのロック」をオフにしておかないと、シートの保護をした後、セルに入力することができません。

シートの保護

 
「セルのロック」をオフにしたセル。

つまり入力できるセルがわかりやすいように、セルを塗りつぶしたいのですが、どのようにしたら、手早く塗りつぶすことができるのでしょうか?


箇所が多く、範囲も飛び飛びになっていると、範囲選択を自分自身で選ぶのは、面倒です。

「セルのロック」がオンかオフかという条件で塗りつぶすかどうかを判断させるわけですから、条件付き書式をつかって対応していきます。

ただ、どのような条件を設定したらいいのかが問題となってくるわけです。

まずは条件付き書式の設定を紹介します。

範囲選択をします。今回は、A2:F4とします。

ホームタブの「条件付き書式」にある「新しいルール」をクリックします。

新しい書式ルールダイアログボックスが表示されます。

 
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択して、条件の数式を入力します。

設定する数式は、
=CELL("protect",A2)=0

最後に、書式ボタンをクリックして、塗りつぶしたい色を選択します。

新しい書式ルールダイアログボックスに戻ったら、OKボタンをクリックして、完成です。

塗りつぶしたセルは、シートの保護をしても入力できるセルということが、セルを塗りつぶしたことで、わかりやすくなりました。


条件付き書式に設定した数式を確認しておきます。

改めて、設定した数式です。
=CELL("protect",A2)=0

使用している関数は、「CELL関数」です。
CELL関数はセルの情報を表示できる関数です。

今回は、引数に「"protect"」を設定することで、「セルのロック」がオンなのか、オフなのかを知ることができます。

「CELL("protect",A2)」で算出結果が「0(ゼロ)」の場合は「セルのロック」が解除、つまりオフになっていることを意味しています。

セルのロックがオフになっているものを塗りつぶしたいので、
「=CELL("protect",A2)=0」という数式を条件として設定したわけです。

ちなみに、算出結果が「1」ならば、セルのロックはオンになっていることを意味します