8/18/2025

Excel。ローン返済の定期支払額を求めるPMT関数【PMT】

Excel。ローン返済の定期支払額を求めるPMT関数

<PMT関数>

財務系の関数というのがExcelにありますが、あまり使うことはないかもしれません。

ただ、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)のExcel Expert には、PMT関数が試験範囲として含まれているようです。


結構苦手な方もいるので、今回は次の表をつかって、PMT関数をご紹介します。

PMT関数

MOSでは、財務系の関数のうち、短時間にどの関数をつかうのかを判断する必要があります。


PMT関数は、「ローンなど定期的な返済額を計算する」関数だということを押さえておくといいですね。


なお、」PMT関数のPMTは、「Payment(支払い)」の略です。


では、C5をクリックして、PMT関数をつかった数式を設定します。

PMT関数

これで、定期支払額を求めることができました。

=PMT($B$1/12,$B5,C$4,,0)

数式を確認しておきましょう。


PMT関数の基本的な構文は、

=PMT(利率, 期間, 現在価値, [将来価値], [支払期日])

という引数をもっています。


最初の引数の「利率(Rate)」は、各期ごとの利率なので、B1をクリックします。


ただ、オートフィルで数式をコピーしますので、絶対参照を忘れずに、設定します。


そして、ポイントなのですが、通常は年利率になっています。

求めたいのが月ごとなので、「/12」と12で割る必要があります。


2つ目の引数は「期間(Nper)」は、B5:B9に用意されています。


B5を設定するわけですが、ここもオートフィルで数式をコピーします。列を固定した、「$B5」という複合参照にする必要があります。


3つ目の引数は、「現在価値(Pv)」です。

C4をつかいますが、ここもまた、オートフィルで数式をコピーしますので、今後は、行固定の複合参照にする必要がありますので「C$4」とします。


4つ目の引数は、「将来価値(Fv)」。

将来価値の指定はありませんので、省略します。


5つ目の引数は、「支払期日(Type)」。

支払いのタイミングで、0:期末、1:期首となっています。

月末という指定がありますので、「0」を設定します。


これで、完成しました。

PMT関数のポイントですが、利率の単位ミスに注意が必要です。

期間の単位を合わせる(年か、月か)


借入金額や積立額は「-」(マイナス)で入力する。

財務関数は、手元に入る金額を「+」で、手元から減る金額を「-」と表示します。

月額の支払ですから、「-(マイナス)」で表示されます。


これらをおさえれば、MOSの設問で登場しても対応できると思います。