Excel。合格ラインは上位25%と決めたけど、その点数を知りたい
<QUARTILE.INC関数>
テストの結果一覧があります。
今回は、試験の合格者を「上位25%以上」とすることにしましたが、いったい何点が上位25%にあたるのでしょうか。
Excelでは、QUARTILE.INC関数をつかうことで、上位25%以上を手早く求めることができます。
E2に、QUARTILE.INC関数をつかった数式を設定します。
=QUARTILE.INC(B2:B11,3)
これで、74.75と表示されましたので、74.75以上が上位25%に該当するので合格と判断できるというわけです。
さて、この関数、2つ目の引数の設定が、わかりにくいので、説明をしていきます。
最初の引数は、配列。
範囲選択なので、B2:B11と設定します。
そして、問題の2つ目の引数です。
そもそも、QUARTILE.INC関数は、四分位を求めることができる関数です。
25%・50%・75%と25%で区切られています。
25%以上なので、引数は、「1」の第1四分位数(25%)でいいと思われますが、「3」の第3四分位数(75%)でなければなりません。
どういうことなのでしょうか。
四分位は、
第1四分位数(Q1): 下から25%の位置にくる値
第2四分位数(Q2、中央値): ちょうど50%の位置にくる値
第3四分位数(Q3): 下から75%、すなわち上から25%の位置にくる値
と区分けされています。
合格ラインを「上位25%以上」と設定した場合、これは統計的には第3四分位数(Q3)、すなわち全体の75%の位置に相当します。
合格者はQ3以上、すなわち得点分布の上位25%に入ることが条件となります。
このようなことから、今回は上位なので、降順に並べ替えて、上位25%なので、下から75%の第3四分位数の「3」を設定する必要があったというわけです。
単純に、第1四分位数の「1」をつかってはダメというわけです。