3/14/2014

Excel2010。SUMIF関数では大変なので、小計で集計。その1


Excel2010。SUMIF関数では大変なので、
小計で集計。その1

小計

Excel。ビッグデータが花盛りの昨今、仕事で、店舗ごとに集計したいんだけど、
というリクエストがあって、よくご質問に対応したり、講座でもご紹介しているものの中に、

小計という機能があります。

Excel2003では、集計なんですが、Excel2007以降では小計になっていますが、
ここでは、小計でいきたいと思います。

今回の、小計は、非常に便利なのですが、最初にある処理をしないで始めると、
結果が、【大惨事】になってしまいます。
その点も含めて、早速、ご紹介していきましょう。

まず、このようなデータがあります。データの件数は、284件です。

このデータを基に、店舗別に金額の合計を算出したいのが今回の目的です。
以前紹介した、SUMIF関数やDSUM関数を使ってもいいのですが、
それだと、店舗数分作業しないといけないわけです、店舗数が少なければいいでしょうけど、
多くなると、これらの関数を使用するのは、ちょっと効率が悪いわけですね。

そこで、登場するのがデータタブにある、小計というわけです。

操作自体は、簡単なのですが、先ほども書きましたように、最初が肝心なのです、
それは、

【合計する基準を並び替えすること】。

つまり、今回は、店舗で並び替える必要があるのです。ここがポイントになります。

それでは、B1の店舗のセルをクリックして、データタブの並び替えとフィルターにある、
昇順ボタンをクリックしましょう。
別に降順でも構いません。
ちなみに、昇順とは、小さい順。五十音順。A~Z順ですね。

すると、さいたま~宇都宮~と並んだのが確認できますね。

そうしましたら、A1のセルをクリックしてデータタブの小計のボタンをクリックします。
A1じゃなくても、この表の中のどのセルでもアクティブにしていればOKですが、
わかりやすく、左上のセルであるA1を使っております。

クリックすると、集計の設定ダイアログボックスが表示されます。
小計を押したのに、集計?わかりにくい気もしますが…

グループの基準は、今回並び替えたフィールドが、基準ですよね。ですので、店舗。
今回は、店舗ごとに集計したいわけですから。
集計方法は、今回は、合計。
集計するフィールドは、金額にチェックマークがついていることを確認します。
なお、この集計するフィールドは、Excelが勝手に判断しますので、
最初から最後まで、確認する癖をつけておきましょう。
でないと、関係ないフィールドの集計をしちゃいます。

あとは、そのままOKボタンをクリックします。コレで完成。

行番号の左側に1~3のアウトラインが表示されましたね。
このボタンをクリックするとデータが折り畳まれます。
では、今の3の状態は、全展開です。それでは、2をクリックしてみましょう。

おおっ、店舗ごとに集計されているのがわかりますね。
ちなみに、集計という文字が店舗のセルに表示されていますが、
作業上、邪魔な場合は、空白で置換しちゃえばいいでしょう。

それでは、今度は、1をクリックしてみましょう。

おおっ、今度は、全店舗集計ですね。
SUMIF関数やDSUM関数を使うよりも、楽に店舗ごとに集計ができましたね。

それでは、ここで、なぜ、最初に、

基準で並び替えないといけないのか

をやってみることにしましょう。

まず、データがあります。A1をクリックしておきます。

このまま、データタブの小計をクリックしたら、どうなるのでしょうか?
まず、集計の設定ダイアログボックスが表示されますので、先ほどと同じ設定をしましょう。

それでは、OKボタンをクリックしたらどうなったでしょうか?

あれれ?集計しているけど、一行毎に??
実は、この小計。基準であるデータが同じものが続いている間は、
それがグループだと判断してくれて、集計してくれるというわけです。
ですので、並び替えをして、データをまとめておきませんと、
このようなことになってしまう訳ですね。

ということで、最初に基準で並び替えることが重要になるわけです。
余談ですが、データベース関係は、元に戻すボタンが使えなくなることがありますので、
元のデータを残しておくことをお勧めします。

それか、通し番号を振っておくといいでしょう。