Excel2010。シナリオを知ると色々シミュレーションできます。
シナリオ
Excelの講座をアレコレ行っていると、色んな機能を、何気なく教えたくなっちゃうものでして、お店を経営している方とか、これから起業をとかの人がいたりすると、
何気なく話し始めちゃうのが、今回紹介するシナリオ。
このシナリオは、
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)のExcel 2010 エキスパートの試験範囲でもあります。
シナリオ。日頃使うことはないと思いますので、どんな事をしてくれるのかというと、
簡単にいうと、シミュレーションなのです。
例えば、通常この価格なんだけど、キャンペーンを行うので、
キャンペーン価格をこのぐらいで設定したとしたら、いったいどのぐらいの利益が出るのか?
どのぐらいの売上が計上できるのか?というのが瞬時に切り替えられるのです。
別にキャンペーン価格を一つならいいですが、
キャンペーン価格を決める時には、様々な価格案について色々試行錯誤を繰り返すわけですね。
それで、結果的にどれが、more betterなのかを見つけやすくなるのです。
それでは、やっていくことにします。
まず、次のような表があります。
現在の価格を通常価格として、キャンペーン期間価格というのを設定した場合、
売上予測がどうなるのか?を見ることが出来るのがシナリオなんですね。
確かに、一つなら、価格をキャンペーン期間価格で入力しちゃえば、
売上予測はわかりますが、元の通常価格に戻す場合、
いちいち、入力しなおさなくちゃいけませんし、
さらに、プランを増やした場合は、煩雑になって、入力ではわかりにくくなります。
そこで、今回は、【通常価格】というシナリオと、【キャンペーン】というシナリオの
2つのシナリオを作成してみることにします。
まずは、価格のところを範囲選択しましょう。B7:B9とB13:B15を選択します。
そうしましたら、
データタブのWhat-If 分析ボタンの▼をクリックして、【シナリオの登録と管理】をクリックしましょう。
そうすると、シナリオの登録と管理ダイアログボックスが表示されます。
まずは、追加ボタンをクリックしましょう。シナリオの追加ダイアログボックスが表示されます。
変化させるセルに、先ほど範囲選択した、B7:B9とB13:B15が既に入力されていますね。
シナリオ名に、通常価格と入力をして、OKボタンをクリックしましょう。
それぞれの数字は、現在の価格ですので、そのまま使います。
引き続き、キャンペーンのシナリオを作成しますので、ここは、追加ボタンをクリックしましょう。
シナリオの追加ダイアログボックスが再び表示されますので、
今度は、キャンペーンという名前で入力したら、OKボタンをクリックしましょう。
B7を680、B8を880、B9を980、B13を120、B14を250、B15を180と入力します。
ここを、変えるわけですね。
今回は、2つのシナリオですので、ここでOKボタンをクリックしましょう。
シナリオの登録と管理ダイアログボックスが表示されます。
ここに、先程設定をしました、2つのシナリオを確認することができます。
キャンペーンを選択して、表示ボタンをクリックしてみましょう。
そうすると、価格が、キャンペーンで入力した価格に変わり、当然、数式が入っているセルは、
それに連動して、売上予測が変わったことがわかりますね。
通常価格にする場合は、通常価格を選択して、表示ボタンをクリックしますと、
通常価格に戻ります。
ですので、通常価格のシナリオを作成しておかないと、元に戻せなくなりますので、ご注意ください。
しかし、価格を100円程度しか変えていないのに、
通常価格と比べてキャンペーンの合計金額の差が結構発生しますよね。
こういうことがシナリオ使ったシミュレーションでわかるわけですね。
そして、このシナリオには、レポート機能もありますので、それも紹介しましょう。
シナリオの登録と管理ダイアログボックスの情報ボタンをクリックしましょう。
レポートの種類はシナリオの情報にチェックがついていることを確認して、
結果を出力するセルには、B4:D4を範囲選択しましょう。
そして、OKをクリックしましょう。
新しくシナリオ情報というシートに、シナリオ情報の詳細が表示されます。
これで、比較も容易になります。シナリオ。知っておいて損はないスキルだと思いますね。