3/06/2014

Excel。Excel VBAの資格試験はネーミングがわかりにくい。


Excel。Excel VBAの資格試験はネーミングがわかりにくい。

Excel VBA ベーシック&スタンダード


Excelの講座をアレコレやっていたりしますと、Excel VBAの話題というのも、
ちょくちょく出てきまして、お話をするのですが、
よくご質問をいただくものの中に、
「Excel VBAの試験ってあるのですか?」とか
「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)みたいな試験ですか?」などがあります。

そこで、資格試験があること、
そして、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)のような試験ではないこと。
をお伝えするのですが、
そこで、受講者さんの頭の上に【?】が浮かぶシーンに、
必ずと言っていいほど、遭遇するので、
今回は、このExcel VBA試験の概要に関して書こうと思います。

その、遭遇するというのは、どこかといいますと、
Excel VBAの試験概要で、2種類の試験があって、その名前が…というあたり。

今回は、Excelのみで書きますが、Accessも同様にあります。
まず、この2種類というのは、

「VBA エキスパートのExcel VBA Basic」


「VBA エキスパートのExcel VBA Standard」

の2種類があるわけですが、内容の前に、このネーミングがわかりにくい。
出だしの冠で、
【VBA エキスパート】。
エキスパートって、
すごい人向けというか、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)で、
エキスパートっていったら、上級資格ですので、やはり上級者向けのイメージがしますよね。

さらに、

【Basic】と【Standard】。

ここで、初めて聞く方や、初心者でゆくゆくは、取得を目指してみようかな?
と思っている方が混乱するところなんですね。

ようするに、
【Basic】と【Standard】ってどっちが、レベルが上か聞いただけでわかりますかね?

なんとなく、「こんど」と「つぎ」ってどっちが先?みたいな関係ですね。

一応、Googleさんの翻訳機能を使うと、
【Basic】は基本。
【Standard】は標準。
だそうで、どっちもどっちの意味というか…確かにわかりにくい。

仕事柄、【Basic】を先に受験して、次に【Standard】を受験するというのを頭で理解しているので、
当たり前と言えば当たり前なのでしょうが、
全く知らない人が、この単語だけを聞くと、
わからないというか、わかりにくいというのは、分かる気がしますね。

主催している、Odyssey(株式会社オデッセイコミュニケーションズ)さんの栞には、
【Basic】には
「Excel VBAの基本文法の理解力と、Visual Basic Editorを使った基本的なマクロの読解・記述能力を診断します。」
「変数、セル・シートやブックの操作、条件分岐、ループなどが含まれます」

【Standard】には、
「プロパティやメソッドなどのExcel VBAの基本文法の理解力と、「Excel VBA Basic」に比べ、より高度なマクロの読解・記述力診断します。」
「配列、ファイルの操作、OLE、ユーザーフォームの利用などが含まれます」

と記載されております。
ですので、説明をするときには、必ず、Standardにある、
“より高度な”を強調して伝えるようにしております。

まず、挑戦するならば、【Basic】から。
“B”→“S”とアルファベット順で受験しようとお話しております。

ちなみに、お値段は、
【Basic】は12600円。
【Standard】は14175円。
(※消費税5%)
ともに、試験時間は、50分ですが、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とことなり、
見直すことが出来ます。

確かに、資格なんかなくても、Excel VBAで、バシバシ、仕事でつかっている方も多いので、
現在すでに、やっている方には、不要かもしれませんが、
Odyssey(株式会社オデッセイコミュニケーションズ)さんのサイトによると、
【Basic】の合格者の半分近くが、すでに女性の方で、事務の方が多いようです。

ですから、
今後、転職やら、Excelを使ったお仕事をしたいなぁ~と考えている人で、
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)だけじゃなく、
もうちょっと、何かプラスをと考えている方は、検討してもいいかもしれませんね。

ただ…この資格試験。
日頃からVBAをやっている。という方でも、なめてかかると、やられちゃいますよ。
ノウハウは、ココでは書きませんが、注意すべき点として、

50分という時間の中で、あること。
見直せるので、疑心暗鬼になること。

この2つのトラップには、注意しないといけませんね。

そうそう、余談ですが、合格したい方は、なんだかんだいっても、
おひざ元が発行している公式テキストを購入して勉強してみるのも、いいかもしれませんね。
【Basic】は青本。
【Standard】は緑本。

再度いいますが、
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)と違いますよ。なめるとやられます。

ご注意してくださいね。

田中 享氏の著書