Excel。事務職のデータ分析その22。百分位点を見つけるにはどうしたらいいの?
<PERCENTRANK.INC & PERCENTILE.INC & QUARTILE.INC関数>
百分位のパーセンタイル順位を求めることは、以前にも、PERCENTRANK.INC関数を使うことで、求めることが出来ました。
最初は、百分位をPERCENTRANK.INC関数を使って算出してみましょう。
【百分位:PERCENTRANK.INC関数】
次の表があります。B列のデータは、わかりやすいように、降順にしてあります。
C2をクリックして、
PERCENTRANK.INC関数ダイアログボックスを表示しましょう。
配列には、$B$2:$B$16
xには、B2
それでは、OKボタンをクリックして、オートフィルで数式をコピーしましょう。
表示形式をパーセントにして、小数点第1位まで表示しましょう。
C2の数式は、
=PERCENTRANK.INC($B$2:$B$16,B2)
このように簡単に算出することが出来ましたね。
最小値の順位を0%。最大値の順位を100%として、
それぞれの値の場所をパーセントで示したものですね。
ちなみに、Excel2010から、
PERCENTRANK.INC関数とPERCENTRANK.EXC関数にわかれました。
PERCENTRANK.INC関数は、百分位を0以上1以下で算出します。
PERCENTRANK.EXC関数は、百分位を0より大きく1未満で算出します。
このような違いがありますので、使い分けるといいですね。
では、百分位の0%は最小値なので、12。
100%は最大値である96というのは、わかるのですが、
75%や、中間値である50%や25%は、いったいデータの数値としては、
いくつなのでしょうか?
それを求めることが出来るのが、百分位点を算出することが出来る、
PERCENTILE.INC関数を使うことで求めることが出来ます。
【百分位点:PERCENTILE.INC関数】
F2をクリックして、PERCENTILE.INC関数ダイアログボックスを表示しましょう。
配列は、$B$2:$B$16
率は、E2の0%を設定します。
OKボタンをクリックして、数式をオートフィルでコピーしましょう。
F2の数式は、
=PERCENTILE.INC($B$2:$B$16,E2)
25%の場所は、48.5ということがわかりました。
確かに、データ49は28.5%でデータ48は21.4%なので、
その間なので、合致しているのがわかります。
さて今回のように、全体を4つに分割した場合は、
四分位点(クォータイル)ともいいます。
E8に四分位点を算出する表を作ってみましたので確認すると、
先ほど算出した百分位点と同じになっていますよね。
なお、四分位点(クォータイル)を算出する関数がありまして、
QUARTILE.INC関数を使います。
F9の数式を確認してみると、次のようになっています。
=QUARTILE.INC($B$2:$B$16,E9)
引数の「戻り値」に関して確認しておきましょう。
戻り値ですが、25%の1は、第1四分位のことを指します。
50%は第2四分位、
75%を第3四分位というように戻り値を使って算出する関数です。
なお、第2四分位である50%のことを、『中央値』というわけですね。