Excel。新しく加わった統計グラフでヒストグラムを作ると便利だけど調整ができない
<ヒストグラム:FREQUENCY関数>
Office365のExcelに新しく加わった、グラフツールに、分析でお馴染みの【ヒストグラム】をつくるためのボタンが
リボンに登場したのですが、
このボタンでヒストグラムを作ること自体は簡単になったのですが、
ちょっと困った点が多いようです。
次のデータを使って、ヒストグラムを作る流れを、まずは確認してみましょう。
最初にデータから直接ヒストグラムを作ることができないので、
階級ごとに度数を集計する作業が必要になります。
今回は、E2:E7を範囲選択しておいて、
FREQUENCY関数を使って直接入力していきます。
=FREQUENCY($B$2:$B$26,D2:D7)
配列関数なので、Ctrl + Shift + Enterキーを押すと、
E2:E7に度数が算出されました。
なお、数式は、配列関数になったことにより、
数式の前後に”{ }”というカッコがついて、
{=FREQUENCY($B$2:$B$26,D2:D7)}
という数式に変わっています。
D1:E7を範囲選択して、集合縦棒グラフを作り、
棒グラフを太くすれば、ヒストグラムが完成します。
グラフ自体を作成するのは簡単なのですが、
度数を算出するのが面倒といえば面倒なわけです。
そこで、新しく加わった『統計グラフの挿入』を
使ってヒストグラムを作ってみましょう。
B2:B26のデータを範囲選択します。
そして、挿入タブの統計グラフの挿入をクリックします。
そう、度数を算出しなくても、ヒストグラムを作ることができるのが、
一番のメリットです。
そして、ヒストグラムをクリックすると、ヒストグラムが挿入されました。
しかし、横軸が自動的に、3階級になっていますので、
修正する必要があります。
横軸をダブルクリックするか、横軸をクリックして、
書式タブの選択対象の書式設定をクリックして、
右側に軸の書式設定作業ウィンドウが表示されますので、
軸のオプションを使って調整していきます。
先程の集合縦棒グラフを使ったヒストグラムは、
5000区切りで階級をわけていますので、
「ピンの幅」を5000にすればいいのかと想像すると思いますので、
やってみましょう。
残念ながら、5000の幅にはなりましたが、
~5000とか5000~10000とかに階級をわけてくれません。
データの最小値が3200なので、この最小値から5000の幅なので、
3200~8200までの範囲ということになってしまいました。
このように、自分で好きにコントロールすることができません。
なので、大量のデータをいっぺんにヒストグラムにして見える化させる時に、
この統計グラフの挿入でのヒストグラムを使うのがいいのかなぁ~と。
例えば、次のようなデータ。
度数を求める必要がないので、
一気に次のようなヒストグラムを作ることができます。
このように、ピンの幅を10にするだけで、
ヒストグラムを簡単に作ることができました。
なお、細かいことをやりたい場合には、集合縦棒グラフから作るといいですね。