Excel。初心者の人向け。ピボットテーブルの「作り方の考え方」
<ピボットテーブル>
ピボットテーブルは便利だよと聞いてみたので、テキストなどで見様見真似で作れてしまうのですが、実際に使おうとすると、操作自体はわかるけど、どうしたいいの?と困っているということをよく耳にします。そこで、今回は、ピボットテーブルの「作り方」を確認していくことにします。
次の表があります。今回は100件ほどのデータを用意します。
最初に確認すること。
それは、【フィールド名(見出し名)】です。
この表はどのようなフィールドがあるのかを確認することで、作れる表が、最低限わかってきます。
例えば、性別での販売金額合計の比率を算出したくても、性別のフィールドはありませんので、ピボットテーブルがいくら、簡単であっても、作ることはできません。
また、このような表ですが、空白行は無いようにしておきましょう。
次に、【どのような資料がほしいのか】をイメージします。
今回は、店舗名別でかつ、商品名別の販売金額合計を算出する表がほしいとイメージします。
【イメージすること】ここがピボットテーブルを作るときの最大のポイントといっていいかもしれません。
ほしい資料のイメージが、しっかりないと、テキストに書いてあるままに操作を行い、『簡単』という印象だけが残ってしまうことになります。
店舗名別ということから、店舗名の列。
商品名別というリクエストもあるので、商品名の列
販売金額の合計がほしいので、販売金額の列。
この列を使うことをハッキリさせておきます。
【ピボットテーブルを挿入する】
ここで、ピボットテーブルを挿入していきますので、表の中のセルをアクティブ(クリック)しておきます。
挿入タブの「ピボットテーブル」をクリックします。
ピボットテーブルの作成ダイアログボックスが表示されますので、OKボタンをクリックします。
新しいシートが挿入されます。
右側にピボットテーブルのフィールドという作業ウィンドウが表示されてきます。
イメージした資料で使うフィールド名のチェックボックスを、ONにします。
使いたいものをハッキリさせるのが大切なので、慣れるまでは、チェックボックスを使うといいでしょう。
ピボットテーブルのシートは次のようになりました。
右側のピボットテーブルのフィールド作業ウィンドウですが、チェックボックスをONにした店舗名と商品名が下側の行ボックスに設定されました。
また、計算対象の販売金額は、値ボックスに設定されました。
これで、目的の店舗名別でかつ商品名別の販売金額合計の資料ができました。
【そしてレイアウトを整える】
ただ、この資料のレイアウトで見やすければいいのですが、見やすくない場合は、レイアウトを変更する必要があります。
行ボックスに設定されているフィールドを列ボックスに移動させる作業が発生します。
横長の表よりも、縦長の表の方が見やすいので、件数が少ない方を列にします。
今回は、店舗数の方が少ないので、店舗名を列のボックスに移動します。
最初のレイアウトよりも見やすいクロス集計のレイアウトになりましたね。
というような流れで、資料を作るところから始めてみるといいかもしれませんよ。