Excel。MOSの試験範囲。支払い回数を求めるのがNPER関数です。
<NPER関数>
MOSの試験範囲にもある、NPER関数ですが、苦手という人もいらっしゃいますので、今回は、NPER関数について紹介していきます。
NPER関数は、Number of Periodsの略です。
資金計画やローン返済で、一定の利率で定期的に支払われる定額の支払い(または受け取り)に対して、目標金額を達成するのに必要な期間(回数)を求める関数です。
たとえば、「ローンを毎月いくら支払ったら、何回で完済できるのか」など、期間の逆算が必要な状況で使用します。
改めてですが、NPER関数は、返済する「回数」です。
PMT関数は返済する「定期支払額」です。
MOSで、回数だったら、NPER関数。
金額だったらPMT関数をつかうと覚えておくといいかもしれません。
では、次の表でNPER関数を紹介します。
C5に設定したNPER関数は、
=NPER($B$1/12,$B5,C$4,,0)
あとは、オートフィルで数式をコピーします。
では、数式を確認しておきましょう。
NPER関数の基本的な書式は次の通りです。
NPER(利率, 支払額, 現在価値, [将来価値], [支払期日])
最初の引数の利率は、B1です。
オートフィルで数式をコピーしますので、絶対参照を設定します。
ポイントは、求める単位が「月」なので、「/12」する必要があります。
2番目の引数の支払額は、B5です。
オートフィルで数式をコピーします。
列固定の複合参照にする必要がありますので、$B5と設定します。
3番目の引数の現在の価値は、借入金のことなので、C4です。
こちらも、オートフィルで数式をコピーしますので、行固定の複合参照にする必要があります。
C$4と設定します。
4番目の引数は、将来価値です。
借入金は返し終われば0円になりますので、0でもいいですし、省略してもOKです。
今回は省略しました。
最後の引数は、支払期日です。
期首なら1。
期末なら0を設定します。
今回は、期末なので0と設定します。