Excel。重ね合わせグラフは意外と作成するのが大変です。
<重ね合わせグラフ>
次のようなグラフを「重ね合わせグラフ」と呼びますが、実際に作ってみると意外と大変なことがわかってきます。
今回の重ね合わせは、先のデータが上で、次のデータが下に重ね合わせているグラフを目指していきます。
次の表を用意しました。
A2:C6を範囲選択して、集合横棒グラフを作成していきます。
挿入タブから、「縦棒/横棒グラフの挿入」にある2-D横棒の集合横棒をクリックします。
集合横棒グラフが挿入されます。
横棒グラフは、表の上のデータをグラフの下側からプロットしますので、縦軸が反転してしまい、品川が一番上側に表示されていますので、表と同じになるように、「反転」させていきます。
縦(項目)軸をクリックしたら、選択対象の書式設定をクリックします。
軸の書式設定作業ウィンドウが表示されます。
軸のオプションの「横軸との交点」を最大項目に、「軸位置」の軸を反転するに、チェックマークをつけてONにします。
これで、表と同じ順番に縦軸が変わりました。
あとは、重ねれば完成と思ったら大間違いなのです。
横棒グラフをクリックすると、作業ウィンドウは、データ系列の書式設定に変わります。
「系列のオプション」の系列の重なりを40%に変更します。ちなみにマイナスにするとグラフ同士が離れます。
完成といえば完成なのですが、よく見ると、前年のデータ、つまり上のデータが下に重なってしまっています。
希望するグラフは、重なりが”逆”なのです。
どうやら、軸を反転しても、横棒グラフ自体は連動しないようです。
【重ね合わせグラフは表を反転させる】
このようなことから、重ね合わせグラフを作る場合には、『表自体を反転』させる必要がありますので、ダミーの表を作成して、それを使って重ね合わせグラフを作成します。これで、先程と同様に、2-Dの集合横棒グラフを作成します。
反転の処理はしません。ここがポイント。
重ね合わせも先程と同じように設定します。
グラフはこのようになっています。
縦(項目)軸は、反転しなくても、新宿から品川の順番になっているものの、グラフ自体は、下側にある、2020年のデータが上になっています。
2019年・2020年の順番にしたいので、凡例項目の順番を変更する作業を行います。
デザインタブの「データの選択」をクリックして、データソースの選択ダイアログボックスを表示します。
凡例項目を、2020年を上。2019年を下にするように移動ボタンをクリックして変更したらOKボタンをクリックします。
これで、「重ね合わせグラフ」が完成しました。