1/05/2020

Excel。重ね合わせグラフは意外と作成するのが大変です。【Superimposed graph】

Excel。重ね合わせグラフは意外と作成するのが大変です。

<重ね合わせグラフ>


次のようなグラフを「重ね合わせグラフ」と呼びますが、実際に作ってみると意外と大変なことがわかってきます。
重ね合わせグラフ

今回の重ね合わせは、先のデータが上で、次のデータが下に重ね合わせているグラフを目指していきます。

次の表を用意しました。

A2:C6を範囲選択して、集合横棒グラフを作成していきます。

挿入タブから、「縦棒/横棒グラフの挿入」にある2-D横棒の集合横棒をクリックします。

集合横棒グラフが挿入されます。

横棒グラフは、表の上のデータをグラフの下側からプロットしますので、縦軸が反転してしまい、品川が一番上側に表示されていますので、表と同じになるように、「反転」させていきます。

縦(項目)軸をクリックしたら、選択対象の書式設定をクリックします。

軸の書式設定作業ウィンドウが表示されます。

軸のオプションの「横軸との交点」を最大項目に、「軸位置」の軸を反転するに、チェックマークをつけてONにします。

これで、表と同じ順番に縦軸が変わりました。

あとは、重ねれば完成と思ったら大間違いなのです。

横棒グラフをクリックすると、作業ウィンドウは、データ系列の書式設定に変わります。

「系列のオプション」の系列の重なりを40%に変更します。ちなみにマイナスにするとグラフ同士が離れます。

完成といえば完成なのですが、よく見ると、前年のデータ、つまり上のデータが下に重なってしまっています。

希望するグラフは、重なりが”逆”なのです。

どうやら、軸を反転しても、横棒グラフ自体は連動しないようです。

【重ね合わせグラフは表を反転させる】

このようなことから、重ね合わせグラフを作る場合には、『表自体を反転』させる必要がありますので、ダミーの表を作成して、それを使って重ね合わせグラフを作成します。

これで、先程と同様に、2-Dの集合横棒グラフを作成します。

反転の処理はしません。ここがポイント。

重ね合わせも先程と同じように設定します。

グラフはこのようになっています。

縦(項目)軸は、反転しなくても、新宿から品川の順番になっているものの、グラフ自体は、下側にある、2020年のデータが上になっています。

2019年・2020年の順番にしたいので、凡例項目の順番を変更する作業を行います。

デザインタブの「データの選択」をクリックして、データソースの選択ダイアログボックスを表示します。

凡例項目を、2020年を上。2019年を下にするように移動ボタンをクリックして変更したらOKボタンをクリックします。

これで、「重ね合わせグラフ」が完成しました。