10/17/2022

Excel。4月1日~3月31日を年度として、手早く年度ごとにわけるにはどうしたらいい【fiscal year】

Excel。4月1日~3月31日を年度として、手早く年度ごとにわけるにはどうしたらいい

<YEAR+MONTH関数>

年を算出するには、YEAR関数をつかうことで、簡単に判別することができます。

ただ、4月1日~3月31日を「年度」として、判別するにはYEAR関数だけというわけにはいきません。


次の表を使って説明します。


B6の2023/3/8までは2022年度ですが、B7の2023/4/22は2023年度と算出したいわけです。


年度の算出で一番ネックなのは、どうやったら、1月~3月を前年の「年」と同じにしたらいいのかということですね。


そのため、YEAR関数だけでは、上手く算出することができないわけです。


IF関数で1月~3月だったら、年をマイナス1するというのでもいいのですが、もっとコンパクトな数式で算出することができます。


A2に次の数式を設定します。

=YEAR(B2)-(MONTH(B2)<4)


説明はあとに回すとして、オートフィルで数式をコピーしたら完成です。


なお、算出結果の表示形式が日付型になってしまうので、表示形式を「標準」に戻す必要があります。


さて、この数式を説明していきます。


前半部分の「YEAR(B2)」は、年を算出しています。算出結果は「2022」です。

C列に算出してみました。


後半部分の「(MONTH(B2)<4」ですが、MONTH(B2)で算出される値は「12」ですが、この数式は、「(MONTH(B2)<4」が成立するのか否かということで使っています。


D列に算出しましたが、結果は、TRUEとFALSEと算出されます。


なぜ、TRUEとFALSEを算出させたのかというと、Excelでは、TRUEを「1」。


FALSEを「0」と定義しています。

この「1」と「0」を使いたかったためです。


なお、TRUEとFALSEですが、「×1」すると、数値に置換できるので、確認のため「×1」したのが、E列です。


こうすることで、1月~3月はTRUE。

すなわち「1」を年から減算しますので、2022となり、年度を算出することができます。


これ以外にも、年度を算出する方法は色々ありますので、一例ということでご紹介させていただきました。