Excel。全角空白を入力させるように、そして半角空白では入力できないようにしたい
<入力規則+ISNUMBER+FIND関数>
入力されているセル内の空白。
その空白が、全角ではなく半角だとしたら、それを全角にするという方法はありますが、そもそも、入力時にチェックできればいいわけですね。
では、そのようなことができるのでしょうか。
次の表をつかって、説明していきます。
入力時に全角空白が入力されているのか、半角空白ではないのかをチェックしたいわけです。
入力時ということですから、入力規則をつかうことで対応することができます。
では、B2:B6を範囲選択します。
データタブにある、データの入力規則をクリックします。
データの入力規則ダイアログボックスが表示されます。
設定タブをクリックします。
入力値の種類を「ユーザー設定」にします。
数式のボックスに、
=isnumber(find(" ",b2))
と設定します。
そして、エラーメッセージも設定しますので、エラーメッセージタブに移動します。
スタイルは、停止 を選択します。
全角空白でないと許可しないとすることができます。
タイトルには、「全角空白」とします。
エラーメッセージには、「全角空白を入力してください。」と設定します。
では、OKボタンをクリックして確認してみましょう。
B2には、全角空白をつかって、苗字と名前をわけて入力すると、普通に入力することができました。
B3には、全角空白をつかわないで、確定しようとしたら、エラーメッセージが表示されました。
このように、全角空白が入力されていないと、確定することができません。
修正することで入力することができました。
B4には、半角空白を入力して入力したところ、確定することができませんでした。
このように、全角空白が入力されていないと、確定できないように入力規則をつかって設定することができます。
では、条件に設定した数式を確認しておきましょう。
=isnumber(find(" ",b2))
はじめのISNUMBER関数は、数値か日付(シリアル値)ならば、TRUEをかえし、そうでなければ、FALSEをかえすという関数です。
では、引数を確認すると、FIND関数をつかって、セル内に「” “」全角空白があるかを探しています。
全角空白があれば、そのセル内の何文字目にあるのかをかえします。
B2の場合は、3文字目に全角空白があるので、3と返します。
するとISNUMBER関数が、数値があるのでTRUEをかえすという数式です。
つまり、TRUEということで、全角空白が入力されていることがわかるという仕組みです。
逆に全角空白がない場合は、見つからないので、FIND関数の結果は、#VALUE!をかえします。
よって、ISNUMNER関数は、TRUEをかえせないので、含まれていないということがわかります。
入力規則をつかうことで、今回のような全角空白が入力されているかどうかのチェックを入力時におこなうことができます。