Excel。全角文字しか入力させない入力規則の設定方法
<LEN関数・LENB関数・JIS関数・入力規則>
Excelには様々な関数が用意されているのですが、
意味はわかるけど、どんな時に使ったらいいの?という関数の一つに、
LENB関数というのがあります。
このLENB関数は、文字列のバイト数を算出する関数なのですが、
イマイチ使い道がないというか、わかりにくいということなので、
入力規則と組み合わせて説明をしております。
そこで、今回は、LEN関数とLENB関数と入力規則を使って、
『全角文字』しかセルに入力できないようにするテクニックをご紹介していきます。
まずは、LEN関数とLENB関数のそれぞれを確認してみましょう。
A2は、1-1が半角で入力されています。
A3は、1-1と全角で入力されています。
B2をクリックして、LEN関数ダイアログボックスを表示しましょう。
文字列には、A2をクリックして、OKボタンをクリックしてみましょう。
また、オートフィルで数式をコピーB3にしておきましょう。
B2もB3も5と算出されましたね。
LEN関数はセル内の文字数をカウントする関数なので、
半角全角を区別することなく算出します。
今度は、C列のLENB関数を使って、算出してみましょう。
C2をクリックして、LENB関数ダイアログボックスを表示しましょう。
文字列には、A2と入力してOKボタンをクリックします。
B3にも、オートフィルで数式をコピーしておきましょう。
今回は、算出された結果がかわりましたね。
これは、半角全角の違いによるものなのですが、
全角は半角2文字分なので、各文字が2バイトなので、
それが5個で、C3には10と算出されたわけです。
C2は、半角なので、半角の文字は1文字なので、本町までは2文字×2で、4。
1-1は半角なので、3。4+3で7。という結果になったわけです。
このように、LENB関数は、
半角か全角かの判断をつけるのに都合がいい関数なのです。
それでは、
A4に全角しか入力することができない入力規則を
設定していくことにしましょう。
A4をクリックして、データタブの入力規則をクリックして、
データの入力規則ダイアログボックスを表示しましょう。
設定の入力値の種類を「ユーザー設定」にして、
数式には、
=LEN(A4)*2=LENB(A4)
と入力しましょう。その後、OKボタンをクリックします。
これは、A4の文字数の2倍が、
バイト数で算出した結果と同じならば、全角。
そうでなければ、どこかに半角が紛れているということがわかるわけです。
それでは、
本町1-1
と入力してみましょう。
半角の文字が入っているので、入力は出来ないはずです。
このように、入力することは出来ませんでした。
このような時に、LENB関数を使ってみるといいかもしれませんね。
ちなみに、『全角文字』しかセルに入力できないようにする方法は、
JIS関数を使う方法もあります。
A5に入力規則を次のように設定してみましょう。
入力値の種類を「ユーザー設定」にして、
数式には、
=A5=JIS(A5)
このように、JIS関数を使っても全角のみの入力規則設定をすることが出来ます。
JIS関数は、半角英数カナ文字を全角英数カナ文字に変換する関数なので、
JIS関数を使って算出された文字と入力された文字が合致しなければ、
半角があるという判断になるので、入力できないという仕組みですね。